中山間地の深水栽培における水稲の生育と収量

中山間地の深水栽培における水稲の生育と収量

レコードナンバー730949論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名渡邊 肇
日高 秀俊
三枝 正彦
ほか2名
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ75巻・ 3号, p.257-263(2006-07)ISSN00111848
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抄録気候が冷涼で障害型冷害の危険性が高い中山間地における稲作では、深水栽培の導入は、安定多収を図る上で有効であると考えられる。そこで、水稲深水栽培の中山間地への適用性について、深水管理の時期が水稲の生育と収量に及ぼす影響を、品種「ひとめぼれ」を用いて1999年と2000年に検討した。試験区として活着期から深水管理を行う深水I区、最高分げつ期直前から深水管理をする深水II区、慣行の水管理を行う慣行区を設けた。深水I区の最高茎数は両年ともに慣行区を下回り、穂数は1999年は深水II区に対して、2000年は慣行区に対して有意に少なかった。これに対して、深水II区は両年ともに最高茎数は慣行区とほぼ同等であったが、穂数は2000年において慣行区よりも有意に少なかった。2000年において穂数が少なかったのは、最高分げつ期における地上部窒素濃度が1999年に比べて約25%低下したため、深水時のストレスに耐えられなかったものと推測された。このことから、深水管理においては適切な施肥管理を行う必要があると考えられた。また、収量は両年ともに深水I区において最も少なかった。一方、深水II区は両年ともに慣行区と同程度の収量を確保した。収量と穂数、総籾数との間には有意な正の相関関係が認められたが、収量と一穂籾数との間には有意な相関関係は認められなかったことから、収量確保には穂数が重要であると考えられた。以上より、中山間地における水稲深水栽培は、最高分げつ期直前の比較的生育後半からの深水管理が適するものと考えられた。
索引語水;収量;水管理;穂;中山間;水稲;年;生育;茎;気候
引用文献数21
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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