ナシ属植物の耐塩性は根から葉へのNaおよびClイオンの転流量と関係がある

ナシ属植物の耐塩性は根から葉へのNaおよびClイオンの転流量と関係がある

レコードナンバー731056論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015006NACSIS書誌IDAN00025257
著者名松本 和浩
田村 文男
千種 弼
ほか2名
書誌名園藝學會雜誌
別誌名園芸学会雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
発行元園藝學會
巻号,ページ75巻・ 5号, p.385-391(2006-09)ISSN00137626
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抄録5種のアジアナシ台木種:Pyrus beulaefolia C、P.beulaefolia N、P.calleyana 8、P.pyrifolia、P.fauriei、P.dimorphophylla 6を用いて、耐塩性の評価を行った。播種後4か月の実生ポット苗に0、50、100、150および200mMのNaCl溶液を処理し、葉の障害程度、茎の伸長量、葉の水ポテンシャルおよび各組織の無機成分含量を調査した。P.beulaefolia Cは最も強い耐塩性を示し、6週間の実験期間中200mMのNaCl処理下でも、葉に全く障害を発生しなかった。P.beulaefolia NおよびP. dimorphophylla 6は比較的強い耐塩性を示した。一方、P.calleryana 8、P.faurieiおよびP.pyrifoliaの耐塩性は弱く、NaCl処理により葉に障害が発生し、著しいものは落葉、枯死した。葉の水ポテンシャルはNaCl処理により低下したが、種間に大きな差異はみられなかった。根のNaおよびCl含量は、NaCl処理後2週間以内に全ての種で増加し、処理間および種間の差異はわずかであった。一方、葉のNaおよびCl含量は、150mMおよび200mMのNaCl処理区において、処理6週間後、耐塩性の強いP.beulaefolia Cに比べ、耐塩性の弱いP.calleryana 8およびP.pyrifoliaで多かった。これらの結果より、P. beulaefolia Cの強い耐塩性は、NaおよびClの根から葉への輸送や蓄積を阻害する何らかの機構により、地上部のNa、Cl濃度の上昇を抑制することによるものと考えられた。
索引語耐塩性;葉;処理;種;根;障害;ナシ;水ポテンシャル;属;植物
引用文献数28
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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