カーネーションの萎凋細菌病抵抗性育種におけるDNAマーカー選抜の有効性の実証
カーネーションの萎凋細菌病抵抗性育種におけるDNAマーカー選抜の有効性の実証
レコードナンバー | 731082 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20004168 | NACSIS書誌ID | AA11608561 |
著者名 | 八木 雅史 小野崎 隆 谷川 奈津 柴田 道夫 | ||
書誌名 | 園芸学研究 | ||
別誌名 | Horticultural research (Japan) | ||
発行元 | 園芸学会 | ||
巻号,ページ | 5巻・ 3号, p.241-245(2006-09) | ISSN | 13472658 |
全文表示 | PDFファイル (466KB) | ||
抄録 | これまでに得られた萎凋細菌病抵抗性に関与するQLの近傍に存在するDNAマーカーの実際の萎凋細菌病抵抗性育種における有用性について調査した。これまで浸根接種により選抜してきた抵抗性戻し交雑系統のマーカーの有無を調査した結果、主働抵抗性遺伝子に連鎖したマーカーであるSTS-WG44は全ての系統が保有していた。一方、作用の小さい2つのQL近傍のマーカーであるOQ12とSTS-WB66は戻し交雑を進めた系統で保有する割合が低下した。このことからSTS-WG44が抵抗性個体を選抜する上で有効であることが明らかになった。実際の育種集団を用いて、STS-WG44の有無と発病率を調査した結果、STS-WG44の有無による発病率の差は62.6%と大きく、発病率が20%以下の強抵抗性系統のほとんどはSTS-WG44を保有していた。本研究により、カーネーションの萎凋細菌病抵抗性育種においてSTS-WG44を選抜マーカーとして用いることで、強度の抵抗性を有する系統を含む平均発病率の低い集団へ絞込みが可能であり、DNAマーカーによるマーカー選抜育種が可能であることを明らかにした。 | ||
索引語 | マーカー;抵抗性;選抜;系統;萎凋;細菌;発病;抵抗性育種;DNA;カーネーション | ||
引用文献数 | 16 | 登録日 | 2011年05月23日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |