ムラサキツバメの発育に対する温度周期の影響
ムラサキツバメの発育に対する温度周期の影響
レコードナンバー | 731417 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00014825 | NACSIS書誌ID | AN00186121 |
著者名 | 麻生 秀徳 井上 大成 小山 達雄 | ||
書誌名 | 日本応用動物昆虫学会誌 | ||
別誌名 | Japanese journal of applied entomology and zoology 日本応用動物昆虫学会誌 | ||
巻号,ページ | 50巻・ 3号, p.241-246(2006-08) | ISSN | 00214914 |
全文表示 | PDFファイル (543KB) | ||
抄録 | ムラサキツバメの卵、幼虫、蛹を、短日(12L:12D)または長日(15L:9D)と、定温(17、20、23、25、28℃)または平均温度がこれらと同じになるように調節した変温(14-20、17-23、20-26、22-28、28-31℃)を組み合わせた様々な条件で飼育した。産卵から羽化までの全発育期間は、平均温度17-28℃において、それぞれ、定温短日条件で67.4、49.8、39.3、34.5、30.1日、定温長日条件で70.4、53.1、41.9、36.3、29.0日、変温短日条件で62.6、47.3、38.0、32.8、29.7日、変温長日条件で66.4、51.8、41.7、36.9、29.8日であった。全発育期間を長日条件と短日条件で比較した場合、定温・変温条件ともに平均温度17、20、23、25℃において長日条件より短日条件で有意に短かった。全発育期間を低温条件と変温条件で比較した場合、短日では平均温度17、20、23、25℃において、長日では平均温度17℃において定温条件より変温条件で有意に短かった。即ち、変温による発育期間の短縮は短日・低温下においてより顕著であった。この反応は、特に秋の気候条件のもとで、幼虫や蛹の発育を早め、越冬ステージである成虫になる可能性を高くすると考えられる。越冬後成虫が4月上旬頃に産卵した場合、本種は茨城県つくば市において4世代を完了できると考えられた。 | ||
索引語 | 条件;発育;温度;幼虫;産卵;低温;越冬;成虫;周期;卵 | ||
引用文献数 | 19 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |