ハムスター及びウシの顕微受精の応用に関する研究

ハムスター及びウシの顕微受精の応用に関する研究

レコードナンバー731435論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014744NACSIS書誌IDAA10936678
著者名堀内 俊孝
書誌名The Journal of reproduction and development
発行元Japanese Society of Animal Reproduction
巻号,ページ52巻・ 1号, p.13-21(2006-02)ISSN09168818
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抄録ハムスターの卵細胞質内精子注入(ICSI)、円形精子細胞注入(ROSI)とウシのICSIの技術的な改善を行った。ハムスターは受精卵作出を試みられた最初の哺乳動物であるが、産子作出の報告はなかった。我々はハムスターICSIによる産子作出に成功した。成功の改善ポイントは、1)暗室の小さなライト下でICSIを行い、胚操作に使用した顕微鏡には赤いフィルターを装着したこと、2)アクロソームのない精子を注入したことである。光制御下で、アクロソームのない精子頭部を注入した大部分の卵子は正常に受精、卵割し、約50%が桑実期へ発生した。これらICSI胚の移植によって9匹(19%)の産子が得られた。さらに、注入前に細胞膜を壊した円形精子細胞を注入したハムスター卵子の約70%が正常に受精し、約50%が桑実期と胚盤胞期へ発生した。これらROSI胚の移植によって3匹 (5%)の産子が得られた。一方、ウシのICSIでの主な改善は、1)注入直前に、運動精子の尾部を傷つけ不動化処理したのち、その精子を注入すること、2)ICSI後4時間にエタノールによって卵子を活性化処理することである。不動化処理精子を注入した卵子の約70%がICSI後4時間に活性化し、約30%が胚盤胞期へ発生した。ICSI胚の移植によって24頭の子牛(39%)が得られた。これらの結果は、ハムスターのICSI、ROSI、ウシのICSIで産子生産は可能であることを示している。今後は、産子生産の効率を高めるためのさらなる改善が必要である。
索引語ICSI;注入;精子;ハムスター;産子;胚;ウシ;改善;卵子
引用文献数69
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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