分娩後早期黒毛和種牛におけるCIDR併用もしくはOvsynch定時人工授精法の処置中における血漿中IGF-I濃度と受胎との関係

分娩後早期黒毛和種牛におけるCIDR併用もしくはOvsynch定時人工授精法の処置中における血漿中IGF-I濃度と受胎との関係

レコードナンバー731443論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014744NACSIS書誌IDAA10936678
著者名川手 憲俊
坂瀬 充洋
瀬尾 泰隆
ほか8名
書誌名The Journal of reproduction and development
発行元Japanese Society of Animal Reproduction
巻号,ページ52巻・ 1号, p.81-89(2006-02)ISSN09168818
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抄録分娩後早期の黒毛和種牛において、CIDR併用もしくはOvsynch定時人工授精法を行い、その処置中の血中インスリン様成長因子(IGF)-I濃度の変化を調べて、受胎およびステロイドホルモン濃度との関係について検討した。対照群(n=21)にはOvsynch法(0日目にGnRH、7日目にPGF2α、9日目にGnRHを投与)を実施し、2回目のGnRH投与から約20時間後の10日目に人工授精を実施した。Ovsynch+CIDR群(n=22)にはOvsynchにCIDRを加えた(0日目から7日間の留置)処置を行った。EB+CIDR+GnRH群(n=22)にはOvsynch+CIDR法の1回目のGnRHの代わりに2 mgのエストラジオールベンゾエート(EB)を投与する処置を行った。-7、0、7、9および17日目の血漿中IGF-I濃度を測定した。-7、0および7日目の血中IGF-I濃度の低い(<1000 ng/ml)牛群においては、CIDR併用の両群を合併したCIDR合併群の受胎率はOvsynch群に比較して高くなったが(P<0.05)、同濃度の高い(≧1000 ng/ml)牛群ではそのような受胎率の差は生じなかった。Ovsynch群で0日目のIGF-I濃度の低い牛の血中エストラジオール-17β濃度は0日目から7日目へと増加し(P<0.05)、7日目から9日目までは変化しないが、同群のIGF-I濃度の高い牛およびCIDR合併群では、0日目から7日目へは変化せずに、7日目から9日目へと増加した(P<0.05)。また、Ovsynch群で0日目のIGF-I濃度の低い牛の14日目の血中プロジェステロン濃度は、同群のIGF-I濃度の高い牛およびCIDR合併群に比較して、高い値を示した(P<0.05)。結論として、処置開始時の血中IGF-I濃度が低い分娩後早期肉用牛に定時人工授精を行う際に、CIDR併用法はOvsynch法に比べて、受胎率を向上させる可能性が示唆された。その向上は、IGF-I濃度の低いOvsynch処置牛でみられる、時期尚早のエストラジオールとプロジェステロン濃度の上昇を、CIDRで防止することに起因するのかもしれない。
索引語濃度;CIDR;牛;IGF;受胎;合併;分娩後
引用文献数26
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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