水稲新品種「ふくみらい」の育成
水稲新品種「ふくみらい」の育成
レコードナンバー | 731891 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00015383 | NACSIS書誌ID | AN00217043 |
著者名 | 佐藤 弘一 斎藤 真一 大和田 正幸 荒井 義光 平 俊雄 齋藤 弘文 半沢 伸治 木田 義信 | ||
書誌名 | 福島県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Fukushima Prefecture Agricultural Experiment Station | ||
別誌名 | Bulletin of the Fukushima Prefecture Agricultural Experiment Station | ||
発行元 | 福島県農業試験場 | ||
巻号,ページ | 37号, p.40-53(2006-08) | ISSN | 03887723 |
全文表示 | PDFファイル (1404KB) | ||
抄録 | (1)「ふくみらい」は、2001年に品種登録出願され、福島県でうるち米品種として奨励品種に採用された。(2)「ふくみらい」は、1991年に福島県農業試験場で「中部82号」を母に、「チヨニシキ」を父として交配し、初期のF1-F3世代は温室で集団養成し、F4世代では個体選抜を行い、F5世代以降は系統育種法により選抜、固定を図った。(3)「ふくみらい」の特性は、以下のとおりである。A.出穂期、成熟期ともに「ひとめぼれ」より2日程度遅く、「コシヒカリ」より6日程度早い。福島県の熟期区分では“中生の晩”に属する。B.“中稈・偏穂数”の草型で、耐倒伏性は、“やや強”で「ひとめぼれ」、「コシヒカリ」より強く、「チヨニシキ」並である。C.いもち病真性抵抗性遺伝子型は、“Pia”と推定された。ほ場抵抗性は、葉いもちが「ひとめぼれ」、「コシヒカリ」より優る“中”で、穂いもちが「チヨニシキ」に近い“やや強”である。D.障害型耐冷性は、“極強”で「ひとめぼれ」、「コシヒカリ」並である。E.収量は、「コシヒカリ」より優り、「ひとめぼれ」並である。品質は光沢が良いが、登熟期間が高温の年は、乳白米の発生が目立ち、総合的には「チヨニシキ」より劣る“上の下”である。F.食味は粘りがやや少なく、総合では「ひとめぼれ」、「コシヒカリ」よりやや劣り、「チヨニシキ」並の“上の下”である。(4)栽培普及地帯は県内平坦部及び山沿いである。(5)栽培上の留意点として、「ふくみらい」のいもち病抵抗性は、葉いもちが“中”と十分ではないので、いもち病の防除に留意する。籾数過剰による乳白米の発生を防ぐため多肥栽培は避ける。 | ||
索引語 | ひと;福島県;いもち病;抵抗性;もち;栽培;品種;選抜;穂;性 | ||
引用文献数 | 7 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |