アカマツ林の健全化施業に関する研究

アカマツ林の健全化施業に関する研究

レコードナンバー732105論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00020667NACSIS書誌IDAN00032740
著者名石井 哲
書誌名研究報告
別誌名Bulletin : Okayama Prefectural Forest Experiment Station
岡山県林業試験場研究報告
発行元岡山県林業試験場
巻号,ページ22号, p.1-30(2006-03)ISSN03888509
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抄録岡山県内における松くい虫被害林の実態把握及び県木アカマツ再生のための省力的施業方法について、県南部の2か所(赤磐市、備前市)の松くい虫被害林で調査・研究を行った。両試験地ともアカマツは林内の高木層では多勢を占めていたが、中低木層にはみられず、松くい虫被害が進めばアカマツ林の消滅が予測された。アカマツ以外の上層木はリョウブ、ソヨゴ等であったが、備前試験地の林床では将来的に極相を構成するシイ、カシ類の稚樹は少なく、シロダモが3割近くを占めていた。シロダモは中高木層にはみられず、多数の稚樹が成長できないまま枯死すると推測されるが、これら常緑広葉樹の生態把握は、松くい虫被害林の動態を予測する上で重要であると思われた。アカマツ林の省力的再生方法として、チェーンソー等機械を用いずにナタと薬剤による不用木処理を行ったところ、約24人/ha程度の労力で地拵を行うことができた。更新方法について、播種並びに1年生、3年生及び5年生苗の植栽を検討したところ、播種は、乾燥、立枯病などにより実生発生率が30%台以下と低かった。播種苗及び1年生苗とも2成長期経過後の生存率が20%台以下と低い上、植栽後も苗畑の苗の成長に比べ大きく劣っていた。5年生苗は運搬、植栽に手間がかかる上、生存率も0-25%と低かった。3年生苗は生存率が80%台以上でその後の成長も良く、また、光環境等良好な林地では下刈を省略しても成長が阻害されないなど省力的施業が可能な方法であった。試験地内に発生したきのこについては、腐植層部分での発生が多かったが、本県で食用とされている大型の有用きのこではアミタケ、ハツタケ以外の発生はみられなかった。
索引語苗;アカマツ;くい;被害;施業;省力;播種;生存率;発生;研究
引用文献数42
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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