昆虫病原性糸状菌Beauveria bassianaに感染したマツノマダラカミキリ成虫の死体上における菌糸の叢生不良の要因について

昆虫病原性糸状菌Beauveria bassianaに感染したマツノマダラカミキリ成虫の死体上における菌糸の叢生不良の要因について

レコードナンバー732358論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00010758NACSIS書誌IDAN10164318
著者名島津 光明
高務 淳
書誌名森林総合研究所研究報告
別誌名Bulletin of the Forestry and Forest Products Research Institute
発行元森林総合研究所
巻号,ページ5巻・ 3号, p.235-242(2006-09)ISSN09164405
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抄録昆虫病原性糸状菌を接種された寄主からの菌糸の叢生が悪い要因を調査した。その現象はマツノマダラカミキリにBeauveria bassianaの不織布製剤を接種したときに起こることがあった。叢生不良を多く生じた製剤の問題点を調べるため分生子密度と分生子の発芽率を調査したが、これらは十分高く、規格値を満たしていた。寄主昆虫側の要因を調べるため、この製剤を飼育履歴の異なるマツノマダラカミキリ成虫に接種したところ、人工飼料で飼育された成虫よりも自然枯死木由来の成虫の方が、またその中でも日齢の古い成虫よりも日齢の若い成虫の方が、体上の菌叢叢生が良好であった。菌株側の問題点を調べるため、原株と3つの再分離株(叢生不良を多く生じた製剤由来、原株を接種して叢生の悪かった死体と良かった死体由来)の性状を比較した。原株と3つの再分離株には、注射接種による死亡率と菌叢発育度合に差は見られなかった。しかし、叢生不良ロットからの分離株では、液体振盪培養における菌糸とハイファルボディの密度が、他の株の1/10しかなかった。11種類のプライマーを用いRAPD法でこれらの分離株のゲノムDNAを比較したが、差異は見いだせなかった。寄主死体におけるB. bassianaの叢生が悪い現象には、いくつかの要因の組合せ、すなわち羽化後の日齢、幼虫時代の餌、血体腔内における菌の増殖能などが関わっていると考えられた。
索引語成虫;接種;要因;製剤;分離;菌糸;寄主;日齢;病原性;糸状菌
引用文献数9
登録日2011年05月27日
収録データベースJASI, AGROLib

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