貯蔵中のメタン発酵消化液からのアンモニウムの消失

貯蔵中のメタン発酵消化液からのアンモニウムの消失

レコードナンバー732718論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名宮田 尚稔
池田 英男
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ77巻・ 5号, p.577-581(2006-10)ISSN00290610
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抄録本研究では、消化液を貯蔵中にNH4(+)が消失する原因について検討した。2%ホウ酸液をNH3捕集液として、貯蔵中の消化液からのNH3揮散を調査した。その結果、常温で貯蔵した消化液から多量のNH2が揮散することが明らかになった。また、消化液に多く含まれるCO2(aq)やHCO3(-)がCO2(g)として揮散すると、消化液のpHは上昇するが、このことがNH3揮散に起因するものと判断した。消化液のpHと温度がNH3揮散に及ぼす影響を調査したところ、pH5.5以下では、あらかじめ消化液中の大部分のHCO3(-)をCO2(g)として揮散させることで、NH3揮散は抑制された。またpH5.5以下では、温度を25-40℃の範囲で変化させても、NH3揮散に及ぼす温度の影響は少ないものと判断された。以上のように、NH3揮散が貯蔵中の消化液からのNH4(+)消失の原因であることを検証した。また、消化液からNH3が揮散するまでの過程を解明するとともに、あらかじめ消化液のpHを酸性に調整することでNH3揮散が防止できることを明らかにした。消化液を実際に利用するに当たっては、30-50mg L(-1)程度のHCO3(-)を残して消化液にpH緩衝能を付与するため、消化液のpHを4.5まで下げてしまうのではなく、5.5程度に調整するのがよい。
索引語貯蔵;メタン;発酵;消化液;アンモニウム;研究;pH;温度;酸性;緩衝能
引用文献数17
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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