愛媛県におけるカンキツ幹腐病の発生とPCRによる本病原菌の検出
愛媛県におけるカンキツ幹腐病の発生とPCRによる本病原菌の検出
レコードナンバー | 734100 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00014149 | NACSIS書誌ID | AN0019269X |
著者名 | 三好 孝典 小野 泰典 清水 伸一 | ||
書誌名 | 日本植物病理學會報 = Annals of the Phytopathological Society of Japan | ||
別誌名 | Japanese journal of phytopathology 日本植物病理学会報 | ||
発行元 | 日本植物病理學會 | ||
巻号,ページ | 73巻・ 1号, p.9-14(2007-02) | ISSN | 00319473 |
全文表示 | PDFファイル (896KB) | ||
抄録 | 2000年7月に愛媛県肱川町のユズに、枝幹部にすり鉢状のくぼみを生じて木質部まで褐変して腐り込み、傷害部の表面に黄色で盃状の子のう盤が発生する症状が認められた。その病斑部に発生した子のう盤から単胞子分離された菌株にはユズに対する病原性も認められた。形態観察、培養性状およびrDNAのIS領域を解析した結果、本病原菌をLachnum abnorme (Mon) Haines and Dumonと同定し、本症状を幹腐病と判断した。さらに、本病原菌を含むL.abnormeを7菌株とLachnum属のほかの8種とのIS領域の塩基配列の差に基づいてプライマーLAF(5’-CCACCCGGAAAACAA-3’)とLAR(5’-ACCGAGGCAACCAAG-3’)を設計した。このプライマーの有効性を確認した結果、L. abnorme 7菌株のみで449塩基の産物が増幅された。また、徳島県、高知県および愛媛県の発病枝褐変部分から、磁性シリカビーズを用いてDNAを抽出してPCRを行ったところ、褐変部のみから449塩基の産物が増幅された。本PCR法は培養菌および発病枝からの迅速同定に有用と考えられた。 | ||
索引語 | 愛媛県;発生;PCR;病原菌;検出;枝;褐変;表面;症状;胞子 | ||
引用文献数 | 20 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |