風化花崗岩上に成立した森林流域からの土壌表層侵食

風化花崗岩上に成立した森林流域からの土壌表層侵食

レコードナンバー734163論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00018015NACSIS書誌IDAN00162451
論文副題GISに依拠したUSLE式による予測値と観測値の比較
著者名芝野 博文
Karki K.B.
書誌名東京大学農学部演習林報告
別誌名Bulletin of the Tokyo University Forests
巻号,ページ115号, p.1-36(2006-07)ISSN03716007
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抄録風化花崗岩上に成立した森林流域からの土壌表層侵食の特性とそれを表現するモデルのパラメータとを検討した。調査地は、東京大学愛知演習林の白坂試験流域88.6haとその内部の北谷0.44haと南谷0.48haであり、調査期間は、2001年8月から2005年7月までである。土壌表層侵食は、DEMを用いて一辺10mの正方形に区分した格子点から形成される流路網を特定し、これにUSLE式を応用した後、GISによりその空間分布を表現した。観測された土壌表層侵食量は、北谷で0.498 on ha(-1)yr(-1)であり、南谷で0.742 on ha(-1)yr(-1)であった。この低い値は、一つには雨滴のエネルギーに対して樹冠や落葉層による緩衝が要因だが、他方では微細な粒径の堆積物即ち粘土やシルトの占める比率が全侵食量に対して小さかったこともその要因である。予測値は観測値に対して満足のいく結果を示した。この結果を踏まえ、同一のパラメータと流路網の情報を用いて白坂試験流域へ拡張したところ、0.940 on ha(-1)yr(-1)が計算された。空間分布でみると、高い土壌表層侵食は山腹(集水域のうちモデルが表現できる上限を超えない範囲で)の下端や凹面形状の斜面あるいは(勾配が緩くなり)堆積が発生する直前の山腹の基部に見られ、表面流出が集積する効果と見られた。白坂試験流域の貯水池で観測された全流出土砂量の観測結果(3.69 on ha(-1)yr(-1)に占める推定値である土壌表層侵食量の比率は、25%程度となり、残りの75%は、土壌表層侵食とは別のマスムーブメントに起因していると結論付けられた。
索引語風化;森林;流域;土壌;侵食;予測;観測;特性;モデル;パラメータ
引用文献数29
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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