マングローブ林内表層土の微細粒子画分の動態に及ぼす水路水の塩濃度の影響

マングローブ林内表層土の微細粒子画分の動態に及ぼす水路水の塩濃度の影響

レコードナンバー734288論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名金城 和俊
渡嘉敷 義浩
佐藤 一紘
鬼頭 誠
志茂 守孝
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ78巻・ 1号, p.45-51(2007-02)ISSN00290610
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抄録石垣島、吹通川マングローブ林内の水路では満潮時と干潮時の両時間帯に潮流が4-5時間停滞する。その時間帯に水路の下流から0,45,105,175,245,300mの地点で採水し供試水とした。その水路水は下流から45mの地点での塩類濃度は0.25M塩化ナトリウム溶液に相当して最も高く、他の地点では0.1M塩化ナトリウム溶液濃度に相当した。また、水路の下流から上流にかけて表層土の6試料を採集した。各供試試料の風乾細土では6%過酸化水素水による有機物分解処理と同未処理の試料を調整した。そして、両試料ではいずれも蒸留水による脱塩処理の繰り返しで分散する微細粒子画分を採集した。陽イオン交換容量は処理後では3.5-5.0cmol(c)kg(-1)で、処理前では46.2-58.1cmol(c)kg(-1)よりいずれも低い値を示した。有機物分解処理後に分散する微細粒子画分では同未処理の粒子画分に比べて微細な粒子を多く含むが、いずれの微細粒子画分も粒径60μm以下を示した。マングローブ林内表層土の微細粒子画分は、0.1M塩化ナトリウム溶液よりも0.25M塩化ナトリウム溶液で分散割合が低く、凝集沈降しやすい傾向を示した。また、有機物分解処理後の微細粒子画分の分散割合は0.1M塩化ナトリウム溶液で10%以下、同処理前のそれではその割合が約80%を示した。即ち、有機物を含む微細粒子画分は海水の低塩濃度では凝集沈降しにくいことを示唆した。さらに、各塩化ナトリウム濃度における微細粒子画分の懸濁液では濃度の高いほうが低いほうに比べて凝集沈降しやすい傾向も示した。マングローブ林内では微細粒子画分は潮の干満の繰り返しによる潮流や波浪などによって運搬され、海水塩濃度が最も高い満潮時の下流側手前で凝集沈降量が多く、林内の表層土壌が生成されると考えられる。
索引語マングローブ;土;粒子;動態;水路;水;濃度;塩類;風;有機物
引用文献数24
登録日2011年06月29日
収録データベースJASI, AGROLib

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