無葉緑蘭ハツザキヤツシロランとその近縁種トカラヤツシロランとの特質の比較

無葉緑蘭ハツザキヤツシロランとその近縁種トカラヤツシロランとの特質の比較

レコードナンバー734658論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00020532NACSIS書誌IDAN10592752
著者名馬田 英隆
横田 昌嗣
書誌名鹿児島大学農学部演習林研究報告 = Research bulletin of the Kagoshima University forests
別誌名Res. bull. Kagoshima Univ. For.
鹿大演研報
演習林研究報告
発行元鹿児島大学農学部演習林
巻号,ページ34号, p.57-67(2006-12)ISSN13449362
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抄録無葉緑蘭で菌寄生植物のハルザキヤツシロランとその近縁種トカラヤツシロランの特質について研究を行った。トカラヤツシロランは新種として最近筆者らによって報告された種である。両種とも琉球列島の最北に位置する竹島ではタケ林に生息している。両種は後述するように形態的にまた生態的に大きく異なっている。ハルザキヤツシロランの顕著な特徴は、発生様式が散生で厚く堆積したタケの落葉上に発生すること、根系は短命で単純システムであること、塊茎は細毛を帯び土壌層のF層に位置し、短命で単軸または仮軸システムを形成することである。トカラヤツシロランの場合は、発生様式は群生で直径70cmほどのコロニーを作りタケ林内を通じる歩道脇などの開けたところや裸地上に発生すること、根系は永年生の複雑なシステムを形成すること、塊茎は無毛で土壌層位のA層に位置し、永年生でネットワーク状の塊茎システムを作り直径70cmほどのコロニーとなることである。さらに、トカラヤツシロランの胚の大きさは容積にしてハルザキヤツシロランの半分以下である。また、トカラヤツシロランではわずか2週間の間に個体数も花数も劇的に減少することが観察された。両者の類似性は以下の通りである。両種とも4月中旬から5月下旬にかけて開花・結実する。しかし、ハルザキヤツシロランの方がトカラヤツシロランより少なくとも2週間は発生が早い。また、両者とも塊茎によって栄養繁殖を行うことが出来る。地上での発生様式は地下の塊茎組織の存在様式を反映したものと思われる。また、塊茎表面と塊茎が存在する土壌層との間には密接な関係があるものと思われる。
索引語塊茎;種;発生;様式;システム;根系;毛;土壌;直径;コロニー
引用文献数19
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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