矢部川における農業水利の歴史的考察(1)

矢部川における農業水利の歴史的考察(1)

レコードナンバー734719論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20002773NACSIS書誌IDAA11577672
論文副題河川流況と改修の歴史
著者名丸居 篤
原口 智和
はお 愛民
ほか1名
書誌名九州大学大学院農学研究院学芸雑誌
別誌名Science bulletin of the Faculty of Agriculture, Kyushu University
発行元九州大学大学院農学研究院
巻号,ページ62巻・ 1号, p.29-42(2007-02)ISSN13470159
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抄録矢部川における農業水利に関して、河川流況と改修の歴史について資料より調査した。矢部川は福岡県南部を西流し有明海に流入する、幹線流路延長58.3km、流域面積618km2をもつ河川である。灌漑水田面積は約15000haである。また、河川流量の安定度を示す河状係数は大きく、水資源利用上、不利な状況にある。矢部川の中下流域には扇状地が広がっている。扇状地の表流水は乱流であり、古代、流路は不規則に変遷していたと考えられる。扇状地に農地が開け集落が発達してくると、人間生活に不都合なその変遷をくい止めるため、人工的に流路が固定されてきた。1200年前には、右岸側の灌漑水量を確保するため2つの分流が開削または改修されている。1621年以降矢部川を境界とする2つの藩(久留米藩、柳川藩)の対立抗争の中で築堤、護岸工事により流路が確定し、明治時代以降度々洪水が起こったが流路には変化がなく現在にいたっている。中流域は扇状地河川特有の乱流河川であり、洪水による被害が絶えなかった。明治以前は瀬替、植林などの局所的な改修工事が、明治以降は国庫補助による近代的な大規模工事が行われてきた。また、上流部に建設された多目的ダムによって洪水調節が行われている。
索引語河川;扇状地;流域;工事;洪水;農業;水利;歴史;面積;変遷
引用文献数8
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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