DNA情報を利用した飛騨牛の育種改良手法の確立に関する研究(3)

DNA情報を利用した飛騨牛の育種改良手法の確立に関する研究(3)

レコードナンバー734801論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011203NACSIS書誌IDAA11642901
著者名小林 直彦
平野 貴
加藤 誠二
星野 洋一郎
傍島 英雄
林 登
大谷 健
杉本 喜憲
書誌名岐阜県畜産研究所研究報告
発行元岐阜県畜産研究所
巻号,ページ6号, p.1-9(2006-07)ISSN13469711
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抄録我々は、黒毛和種の経済形質、特に脂肪交雑に代表される肉質形質を支配するQL領域を明らかにするために、岐阜県保有のエリート種雄牛飛騨白清の産子である肥育牛で父方半きょうだい家系を構築、QL解析を行った。脂肪交雑に関して4箇所のQL候補領域を検出した。これらのQL候補領域の飛騨白清由来の優良ハプロタイプQの保有が脂肪交雑に及ぼす効果について検討した。飛騨白清の産子である肥育牛353頭について、種雄牛でヘテロであったマイクロサテライトマーカー(MS)を中心に254個のマーカーを全染色体に配置した。それぞれについてDNA型判定を行い、枝肉形質とのQL解析を行った。その結果、Chromosome-wise 5%有意水準で検出された4箇所の脂肪交雑に関するQL候補領域に、さらに飛騨白清でヘテロなMSを配置し、解析頭数を524頭に増やして2次スクリーニングを行った。4箇所のQL候補領域の父由来ハプロタイプが確定した個体(369頭)について、これら4箇所のハプロタイプの種類と脂肪交雑(BMS No.)について比較した。QL侯補領域4箇所の2番染色体(BA2)と、7番染色体(BA7)、20番染色体(BA20)、24番染色体(BA24)の脂肪交雑に効果のあったハプロタイプを各々Q2、Q7、Q20、Q24とし、効果のないハプロタイプをq2、q7、q20、q24とした。効果のあるハプロタイプQを全て保有する個体(Q2、Q7、Q20、Q24)は21頭でそのBMS No.平均値、標準偏差は7.24±2.45、Q2、Q7、Q20、q24が24頭で6.75±2.311、Q2、Q7、q20、Q24が21頭で6.81±2.23、Q2、Q7、q20、q24が24頭で6.50±1.96、Q2、q7、Q20、Q24が22頭で7.12±1.80、Q2、q7、Q20、q24が25頭で7.00±2.37、Q2、q7、q20、Q24が28頭で6.79±2.13、Q2、q7、q20、q24が21頭で5.90±2.33、q2、Q7、Q20、Q24が18頭で7.00±2.23、q2、Q7、Q20、q24が22頭で6.45±2.30、q2、Q7、q20、Q24が21頭で6.47±1.65、q2、Q7、q20、q24が24頭で7.00±1.97、q2、q7、Q20、Q24が16頭で6.88±1.77、q2、q7、Q20、q24が29頭で5.86±1.83、q2、q7、q20、Q24が24頭で5.63±2.00、q2、q7、q20、q24が29頭で5.52±1.75であった。各タイプのBMS No.平均値の分散分析を行い、差の検定をF検定で行った。各タイプのBMS No.平均値には、Q2、Q7、Q20、Q24とq2、q7、q20、q24に有意差(p<0.01)がみられた。以上の結果から、脂肪交雑に効果のある4箇所のQL候補領域のハプロタイプQは、相加的効果を持つことが示唆された。これら4箇所のQL候補領域の優良ハプロタイプによりウシの選抜を行えば、効率的な脂肪交雑能力の改良が期待できる。今後これらのQL候補領域の効果検証を実施する予定である。
索引語脂肪交雑;効果;染色体;種;形質;解析;DNA;改良;肥育;マーカー
引用文献数28
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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