DEAによるウメ生産農家の経営効率性の計測と改善方向

DEAによるウメ生産農家の経営効率性の計測と改善方向

レコードナンバー740004論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20009168NACSIS書誌IDAA11480140
著者名辻 和良
熊本 昌平
大西 敏夫
藤田 武弘
小西 博文
書誌名和歌山県農林水産総合技術センター研究報告
別誌名和歌山農林水技セ研報
Bull. Wakayama Res. Cent. Agri. Forest. Fish
発行元和歌山県農林水産総合技術センター
巻号,ページ7号, p.19-34(2006-03)ISSN13455028
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抄録多入力、多出力系システムの相対的な効率性測定法であるDEAを用いて田辺市内のウメ生産農家の経営効率性を計測し、ウメ専作経営と複合経営について経営成果等の指標と経営効率性の関係を検討した。また、経営効率に影響を及ぼしている経営的・技術的要因について検討し、非効率的なウメ経営の改善策を考察した。主な結果は以下のとおりである。1.DEAを用いて計測したウメ生産農家の経営効率指数は、0.39-1.00に幅広く分布しており、農家間の経営効率差が大きいことを示す。2.ウメ専作経営について経営成果指標と経営効率の相関関係をみると、ウメ栽培に特化した経営が、また、白干ウメヘの加工率の高い方が効率の高まる傾向がみられる。また、経営効率と単位面積当たり販売額・収量等との間に強い相関がみられることから、10a当たり収量が増加すれば経営効率が高まる。3.複合経営においても経営効率と生産性、収益性指標との間には相関関係がみるれる。特に、単位面積当たり所得、専従者1人当たり所得の間にこの傾向は強いが、ウメの単位面積当たり販売額や収量には相関関係がみられない。複合経営ではウメだけではなくウメ以外の作目とのトータルで経営効率を高めることが必要であることを示している。4.栽培管理面では、樹齢構成のほか、施肥、防除等の管理技術が経営効率に影響していたことから、基本的な栽培管理技術の励行が経営効率を高めると考えられる。5.経営効率の高い経営は、品質向上を意識しながら周囲の農家等との経営成果の比較を行うなど収益向上を追求している。また、効率的経営は短期・長期の計画をもち積極的に経営改善に取り組んでいる。6.ウメ経営の改善方向は、樹齢構成の適正化、肥料や石灰類等施用のほか、基本的な栽培管理の励行、地域内での情報交換、研究会活動の活発化による経営者の能力向上にある。そして、(1)高い収量性の維持、(2)適期生産、(3)高品質生産、(4)コスト低減の4点がウメ経営改善の具体的方策としてあげられる。
索引語経営;効率;ウメ;生産;農家;性;栽培;収量;管理;複合経営
引用文献数17
登録日2011年02月01日
収録データベースJASI, AGROLib

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