ホウレンソウにおける植物生育促進根圏細菌利用法の開発

ホウレンソウにおける植物生育促進根圏細菌利用法の開発

レコードナンバー740095論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20007675NACSIS書誌IDAA11636410
著者名浦嶋 泰文
書誌名近畿中国四国農業研究センター研究報告
別誌名Bulletin of NARO Western Region Agricultural Research Center
Bull. Natl. Agric. Res. Cent. West. Reg.
近中四農研報
発行元農業技術研究機構近畿中国四国農業研究センター
巻号,ページ6号, p.71-111(2007-03)ISSN13471244
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抄録PGPRをはじめとする有用微生物の農業利用には,その有用機能を安定的に発揮させる技術開発が必要である。本研究では,最初に水耕栽培条件で蛍光性Pseudomonas属細菌の中からPGPRを選抜した。選抜された菌は水耕栽培条件では,土着菌株の影響が少ないために生育促進効果を安定的に発揮させることが可能であった。しかし,土耕に供試すると生育促進効果が判然としなくなった。その原因として,接種した菌株が根に定着できていないことが考えられた。土耕において蛍光性Pseudomonasの機能を安定的に発揮させるには,蛍光性Pseudomonasを根に定着させることが重要である。そのため,土壌及び根圏での蛍光性Pseudomonasの挙動解析が重要であった。また,種子バクテリゼーションの方法を検討し,重合度100のメチルセルロース処理を行い,4℃で保存する方法が有効であった。蛍光性Pseudomonasの根定着に関連する生態解析(運動性,増殖及び根定着)を行った。その解析結果に基づいた接種法を活用することにより,有用微生物の機能を安定的に発揮させる方法が開発できると判断した。蛍光性Pseudomonasの種子から根への移動に土壌中に水の流れの重要性を明らかにした。接種菌の菌密度を維持できるような有機物を接種菌と併用することで,安定的に接種菌を根圏に定着させる技術の開発が可能であると思われる。蛍光性Pseudomonasは従属栄養細菌であり,増殖には炭素源となる有機物を必要とする。有機物を蛍光性Pseudomonasと併用することで,蛍光性Pseudomonasの増殖を促進し,ひいては根圏定着性を高めることができるのではないかと推察し,有機物と蛍光性Pseudomonasの土壌中(土壌溶液中)での運動性や増殖について画像解析法や微少熱量計を用いて解析した。また,生物発光遺伝子を蛍光性Pseudomonasに組み込み根圏定着を促進する有機物の選定を試みた。その結果,菌株ごとに根定着に有効な有機物を選定した。選定された有機物を菌株とともに併用することで,土耕においても蛍光性Pseudomonasの生育促進効果を安定的に発揮させることが可能となった。
索引語性;定着;有機物;促進;根;根圏;接種;生育;解析;増殖
引用文献数85
登録日2010年07月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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