列状の伐採跡地における林床植生の再生

列状の伐採跡地における林床植生の再生

レコードナンバー740193論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20013913NACSIS書誌IDAA11834695
論文副題間伐実施から5年間の変化
著者名谷口 真吾
書誌名兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告. 森林林業編
発行元兵庫県立農林水産技術総合センター
巻号,ページ54号, p.6-9(2007-03)ISSN13477749
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抄録列状間伐施業林において、間伐木の全幹地曳き集材による列状の伐採跡地(間伐列)と間伐列に隣接し伐採を行わなかった残存林(残存列)の双方に生育する林床植生の種構成、更新状況、その成立要因について調査した。列状間伐の実施直後における間伐列の林床面は、鉱質土が剥き出しの状態であり、林床植生の地上部はほぼ破壊された。間伐列では間伐の実施から3年目以降、ナガバモミジイチゴ、アカメガシワ、カラスザンショウ、ウリハダカエデ、クロモジ、コシアブラ、クリ、ホオノキ、ヤマザクラ、ミズメ、キハダが優占し、これらの優占種の樹高は間伐から5年経過時では100~200cmであった。間伐列に出現した林床植生の総種数は、間伐翌年は2~4種であったが、3年目では15~20種、5年目では38~41種と間伐後の経過年数とともに種数が増加した。一方、残存列では間伐翌年が35~61種類、間伐2年目以降は57~72種であった。再生した林床植生の種構成をみると、間伐列では間伐翌年にツル類が20~45%を占めていたが、2年目以降、高木類(木本)、低木類(木本)が増加し、3年目には草本類が再生した。5年経過時の間伐列においては、高木類が43~55%を占め、ついで低木類が20%、草本類が15%であった。残存列は5年間とも高木類が30~42%、低木類が20~30%、草本類が20%、ツル類が10~15%であった。間伐列、残存列に共通して出現した木本は18種類、そのうち天然林の構成種である高木性の樹種は8種類であった。これらのことから、大きな林冠の疎開(ギャップ)を生み出す列状あるいは帯状の皆伐は、林床植生の多様性保全の観点から有効であることが示唆された。間伐列では残存列に比べて、林床植生の再生過程やその種組成が近隣の広葉樹林からの種子供給の影響によって異なる発達経過を経ることが明らかとなった。
索引語間伐;種;林床;植生;目;再生;伐採;木本;草本;施業
引用文献数5
登録日2011年02月03日
収録データベースJASI, AGROLib

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