有明海福岡県地先への栄養塩供給量の動向
有明海福岡県地先への栄養塩供給量の動向
レコードナンバー | 740439 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00012384 | NACSIS書誌ID | AN10425987 |
著者名 | 熊谷 香 内藤 剛 | ||
書誌名 | 福岡県水産海洋技術センター研究報告 | ||
別誌名 | Bulletin of Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center | ||
発行元 | 福岡県水産海洋技術センター | ||
巻号,ページ | 17号, p.73-80(2007-03) | ISSN | 09192468 |
全文表示 | PDFファイル (824KB) | ||
抄録 | 1)有明海福岡県海域のDIN年平均値は減少傾向にあり3.4μmol/l減(-26%)、ノリ漁期中DIN平均値では13.0μmol/l減(-45%)とほぼ半減した。2)海域DINは従来では12月下旬から漁期末にかけて漸減したが、’99年以降の近年では11月下旬から減少して減少開始期が1ヶ月速まった。3)地区別DIN推移では全地区とも減少したが、大牟田地区の減少率は柳川大川地区の約2倍と大きかった。4)淡水流入量と筑後川DIN濃度・供給量も横ばいであったが、矢部川DIN濃度が63.5μmol/l減少(-46%)し、矢部川からのDIN供給量は半減した。5)プランクトン沈殿量は減少しており、’86年以降では以前の半分以下と低レベルで推移するようになった。6)ノリ生産によるN取上量は年平均298トンで、N回収率は年供給量の5.6%、漁期中供給量の19.9%であった。7)矢部川DIN濃度の低下は、流域の茶園等の窒素施肥量減少の影響が大きいと考えられた。8)大牟田地区のDIN減少は、排水浄化による大牟田川DIN濃度の低下、沖合からの低DIN海水の流入増加の影響であると考えられた。9)有明海福岡県海域のDIN量は今後も同程度から減少傾向で推移すると考えられ、さらに筑後川供給量への依存度が高まり、ノリ養殖においては筑後川からの距離が遠いほどDIN不足傾向が強まることが懸念された。 | ||
索引語 | 供給;濃度;福岡県;海域;年;栄養塩;動向;淡水;プランクトン;沈殿 | ||
引用文献数 | 24 | 登録日 | 2011年01月17日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |