ダイズ不耕起播種栽培の出芽期における冠水害の発生要因

ダイズ不耕起播種栽培の出芽期における冠水害の発生要因

レコードナンバー740541論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名濱田 千裕
釋 一郎
澤田 恭彦
ほか1名
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ76巻・ 2号, p.212-218(2007-04)ISSN00111848
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抄録愛知県における大規模なダイズ栽培の収量安定化を図るために、著者らは、梅雨期の過湿な条件でも高能率の播種が可能な不耕起播種機と、その栽培技術の開発を進めてきた。本研究では、不耕起播種栽培における冠水害の発生要因を調べるために、まず圃場実験を行い、播種翌日に降雨があった場合にのみ、出芽率が著しく低下し、圃場面の高さが低く、圃場内明きょからの距離が大きいほど出芽率が低下することを見いだした。続いてポット実験によって、播種当日の冠水では不耕起播種、耕起播種法ともに出芽数が減少し、また、不耕起播種の播種4日後、耕起播種の播種3、4、5日後の冠水で苗立ち数が減少することを見いだした。また、ポリエチレングリコール(PEG)で浸透ポテンシャルを調整した溶液中で、吸水に伴う種子の膨張力を測定したところ、PEG濃度が低いほど短時間に大きな膨張力を示した。さらに、異なるPEG濃度の溶液中で予浸した種子の出芽はPEG濃度が低いほど劣った。これらから、播種当日の冠水害は種子の急激な吸水が原因であることが確認された。また、種子の出芽力を測定したところ、播種後、平均5日目に最大の出芽力を示した。この時期は冠水処理により苗立ちが劣った播種4日後(不耕起播種)、播種3、4、5日後(耕起播種)と重なり、この時期の冠水害は下胚軸伸長期に酸素が不足するために発生すると考えられた。以上から、不耕起播種栽培の安定化には播種後5日間における冠水害の回避、軽減が必須であると結論した。
索引語播種;冠水;出芽;栽培;種子;発生;圃場;種;濃度;ダイズ
引用文献数16
登録日2011年01月20日
収録データベースJASI, AGROLib

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