「山田錦」の持つ穂数に関する遺伝子の育種的考察

「山田錦」の持つ穂数に関する遺伝子の育種的考察

レコードナンバー740573論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20009960NACSIS書誌IDAA11834662
著者名吉田 晋弥
池上 勝
塩飽 邦子
書誌名兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告. 農業編 = Bulletin of the Hyogo Prefectural Technology Center for Agriculture, Forestry and Fisheries. Agriculture section
発行元兵庫県立農林水産技術総合センター
巻号,ページ55号, p.10-16(2007-03)ISSN13477722
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抄録兵庫県の主要酒米品種である「山田錦」または在来品種「山田穂」へ,「山田錦」と半矮性遺伝子を持つ「レイホウ」との雑種系統を交配し,短稈で玄米タンパク質含有率の低い系統の選抜を行った.その過程で,第11染色体上に検出された株当たり穂数に関するQTL(qPN-11)およびタンパク含有率に関するQTL(qBP-11)の遺伝的な効果について解析を行った.1.qPN-11に連鎖するSSR座(RM206)のマーカー型は,「山田錦」と「山田穂」で同じであるが,「山田穂」のqPN-11は「山田錦」と異なり株当たり穂数を増加させなかった.このことからqPN-11における「山田錦」対立遺伝子は,「山田錦」の雄性親である「短稈渡船」に由来すると考えられる.2.育成系統におけるSSR座(RM206)のマーカー型と穂数に関する特性の比較から,「山田錦」が有する穂数を増加させる対立遺伝子の表現型は劣性であると判断した.3.選抜系統において,qPN-11に連鎖するqBP-11における玄米タンパク質含有率への影響を調査したが,穂数と玄米タンパク質含有率との間には相関関係が見られなかった.それ故に,qPN-11による草型の改良は,玄米タンパク質含有率に影響しないと考えられる.4.玄米タンパク質含有率の低減化の育種素材としては,その効果が大きい「山田穂」(京大132)が有用であると考えられた.
索引語穂;玄米;タンパク質;遺伝子;系統;育種;品種;稈;選抜;効果
引用文献数12
登録日2011年02月01日
収録データベースJASI, AGROLib

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