異なる水管理下でのアルカリ資材による水稲のカドミウム吸収抑制効果

異なる水管理下でのアルカリ資材による水稲のカドミウム吸収抑制効果

レコードナンバー741345論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名稲原 誠
雄川 洋子
東 英男
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ78巻・ 3号, p.253-260(2007-06)ISSN00290610
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抄録神通川流域で土壌pHが低く、玄米カドミウム濃度が0.4mgkg(-1)程度となる汚染レベルの低い県有農用地において、アルカリ資材の連用による水稲のカドミウム吸収抑制効果について水管理処理を組み合わせて検討した。1)アルカリ資材の連用による玄米カドミウム濃度の低減効果は、中干し後間断灌漑を継続した処理区で連用3年目から認められたが、平均値+99%信頼区間は政府米の流通基準(0.4mgkg(-1))を上回っており効果の安定性は不十分であった。湛水処理を伴う処理区では、試験初年目より安定した低減効果が認められ、アルカリ資材による上乗せ効果は認められなかった。2)アルカリ資材の連用による土壌pHの矯正効果は、中干しや間断灌漑により土壌を酸化的に経過させた期間において顕著であった。また、アルカリ資材のカドミウム吸収抑制効果が認められた処理区では、出穂前後40日間の土壌の酸化還元電位が200mV以上でpHが5程度から6程度に矯正されていた。3)水稲の生育は、アルカリ資材の連用に起因したアルカリ効果により促進され、年次によっては早期の倒伏により減収に至った。この倒伏による減収は湛水処理を併用することにより回避された。また、アルカリ資材に含まれるケイ酸分により水稲のケイ酸濃度が高められ、草姿改善などの効果が期待された。これらのことから、土壌の汚染レベルとpHの低い圃場においては、ケイ酸を含むアルカリ資材の連用処理と後期湛水処理を組み合わせることにより、土壌pHを矯正しながら、水稲のカドミウム吸収抑制と生育・収量の安定化を図ることができるものと考えられた。
索引語効果;資材;処理;カドミウム;土壌;連用;水稲;pH;吸収;抑制
引用文献数24
登録日2011年02月03日
収録データベースJASI, AGROLib

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