京都府で1998年に発生したトビイロウンカの被害解析

京都府で1998年に発生したトビイロウンカの被害解析

レコードナンバー741750論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015145NACSIS書誌IDAN00204766
論文副題防除の要否判定の改善にむけた一考察
著者名江本 吾勝
書誌名京都府農業研究所研究報告 = Bulletin of the Kyoto Prefectural Institute of Agriculture
発行元京都府農業総合研究所
巻号,ページ27号, p.51-62(2007-03)ISSN02888386
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抄録京都府内で1998年(平成10年)に発生したトビイロウンカによる稲の「坪枯れ」被害を調査した。トビイロウンカは6月下旬から7月上旬に初飛来したが過去の事例と比べ幾分早めながら極めて早い範疇には含まれない時期の初飛来といえ、7月下旬、8月下旬、9月中下旬にそれぞれ後代がピークを示す発生様相を示した。初飛来時期に栄養生長期にあった中生以降の品種では本種の生息箇所が第三世代の加害により「坪枯れ」症状を呈したが、第二世代までは外観上、生息加害を察知できなかったことに加え、兆候を確認したわずか10日後には直径が5-6mに広がり、強害虫と恐れられた理由を理解できた。稲株の「坪」内における位置の違いによって被害程度が異なり中心の株では出穂後5日程度の期間に開花したと見られる籾にのみ登熟粒がみられるが、外側へ向かうに従い登熟粒が増加し、株の減収程度は「坪」の中心からの距離の函数として表すことができ、試算した「坪」の減収率はおよそ30%程度であった。同じ手法で、研究所に隣接する一般ほ場の減収率を試算したところ「坪」部のみでは26.4%の減収が見られたが複数の「坪」を合算しほ場の全収量と対比すると7.7%と低かった。初飛来期に既に生殖生長期にあった早生品種で顕著な「坪枯れ」を見なかったことや、本種の増殖特性を考え合わせると、必ずしも全ての品種・作型を網羅した徹底防除の指導は不必要であることが示唆される。
索引語京都府;被害;解析;防除;時期;発生;栄養生長;品種;種;症状
引用文献数4
登録日2011年01月20日
収録データベースJASI, AGROLib

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