リンゴ二倍性品種と三倍性品種の正逆交雑における初期生育の良好な実生の獲得効率の比較と育種の可能性

リンゴ二倍性品種と三倍性品種の正逆交雑における初期生育の良好な実生の獲得効率の比較と育種の可能性

レコードナンバー741949論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004168NACSIS書誌IDAA11608561
著者名佐藤 正志
神戸 和猛登
書誌名園芸学研究
別誌名Horticultural research (Japan)
発行元園芸学会
巻号,ページ6巻・ 3号, p.347-354(2007-07)ISSN13472658
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抄録リンゴ二倍性品種(2x)と三倍性品種(3x)の交雑育種の可能性を探るため、二倍性品種の発育良好な中心花に三倍性品種の花粉を多く受粉して2x×3xの交雑組合せを設けた。その2x×3xと3x×2x、2x×2xの組合せで2回の摘果を実施した後、着果と種子形成、実生の初期生育などを調べ、交雑した100花当たりで得られる生育良好な実生の数を比較検討した。受粉後60日の着果率は3x×2xが71.1-81.6%、2x×2xが92.9-98.0%に対し、2x×3xは16.5-36.5%であった。完全種子の形成率は2x×2xが76.5-77.5%に対し、2x×3xと3x×2xは9.4-42.6%と著しく低く、後二者の交雑組合せの間で差違は認められなかった。播種後1年の樹齢で生育良好な実生割合は2x×3xが47.3-54.0%、3x×2xが2.4-7.2%、2x×2xが72.4-94.1%であった。これらのことから、100交雑花当たりで得られる初期生育の良好な実生数を算出した。その結果、実生数は2x×3xが24-93本、3x×2xが1-13本、2x×2xが456-772本であった。すなわち、受粉と摘果の方法を工夫することにより、2x×3xでは3x×2xより初期生育の良好な実生を多く獲得できることが分かった。この実生の獲得効率の比較から、2x×3xは2x×2xに比較して育種の効率は劣るものの、新品種育成の可能性があると考えられる。一方、3x×2xではその可能性は小さいと推察される。
索引語リンゴ;性;品種;交雑;生育;実生;効率;育種;発育;花
引用文献数18
登録日2011年01月27日
収録データベースJASI, AGROLib

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