ムクゲの花の開花および老化過程におけるエチレン、ポリアミンの代謝ならびにそれらが花弁の老化に及ぼす影響

ムクゲの花の開花および老化過程におけるエチレン、ポリアミンの代謝ならびにそれらが花弁の老化に及ぼす影響

レコードナンバー741968論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004168NACSIS書誌IDAA11608561
著者名小林 勝一郎
藤原 伸介
徐 相規
書誌名園芸学研究
別誌名Horticultural research (Japan)
発行元園芸学会
巻号,ページ6巻・ 3号, p.471-477(2007-07)ISSN13472658
全文表示PDFファイル (673KB) 
抄録高等植物ではエチレンとポリアミンはそれらの生合成において、メチオニンから合成されるS-アデノシルメチオニン(SAM)を共通の中間基質としている。本研究では、短命花として知られるムクゲの開花および老化に伴うエチレンの生成ならびに花弁中のACC、結合体ACC、ポリアミン含有量の変化、またエチレン発生試薬やエチレン合成阻害剤、あるいはポリアミンやポリアミンの合成阻害剤による処理が花弁の老化に及ぼす影響を調べ、ムクゲの花の老化におけるエチレンとポリアミンの作用ならびにそれら代謝の相互関係について検討を行った。ムクゲは開花前から花弁中に微量のACCを含有し持続的に少量のエチレンを発生したが、花弁の老化開始前後から結合体ACCの増加と共にエチレン発生量の急激な上昇が認められた。花弁中のポリアミンについては、プトレシンやスペルミジンが大きな変動を示さなかったのに対し、スペルミン含有量はエチレン発生量が上昇するのと対照的に老化の進行に伴って減少した。SAMからのACC合成を阻害するAVGは、エチレン生成を抑制し、花の老化を著しく遅延すると同時に花弁中のスペルミン濃度を高く維持した。一方、SAMの脱炭酸酵素の阻害剤MGBGは、スペルミン合成を抑制するとともにエチレンの生成を促進し花の老化時期を早めることから、エチレンとポリアミンの生合成における共通基質SAMの流れがムクゲの花の老化に大きく係わっていることが示唆された。
索引語花;開花;老化;エチレン;代謝;植物;生合成;メチオニン;研究;生成
引用文献数33
登録日2011年01月27日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat