次亜塩素酸ナトリウム処理したL-チロシンより生成するクロロホルムの中間生成物質に関する検討
次亜塩素酸ナトリウム処理したL-チロシンより生成するクロロホルムの中間生成物質に関する検討
レコードナンバー | 742512 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00009680 | NACSIS書誌ID | AN00117741 |
著者名 | 日高 利夫 石井 敬子 桐ヶ谷 忠司 ほか1名 | ||
書誌名 | 食品衛生学雑誌 | ||
別誌名 | Journal of the Food Hygienic Society of Japan Food hygiene and safety science J. Food Hyg. Soc. Jpn. Food Hyg. Saf. Sci. 食衛誌 Shokuhin eiseigaku zasshi | ||
発行元 | [日本食品衛生学会] | ||
巻号,ページ | 48巻・ 4号, p.97-105(2007-08) | ISSN | 00156426 |
全文表示 | PDFファイル (758KB) | ||
抄録 | L-チロシン(L-Tyrosine)を次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)処理して生成するクロロホルム(CHCl3)の中間生成物と考えられる物質についてLC/MSを用いて調べた。その結果、4-ヒドロキシベンジルシアニド(4-HBC)をNaClO処理して生成する物質とマススペクトルが一致した。この物質の合成方法を検討した結果、4-HBCにNaClOを反応させ溶媒抽出後、HPLCカラムスイッチング法により、分取が可能であった。この物質のNMR構造解析を行った結果、3-クロロ-4-ヒドロキシベンジルシアニド(3-C-4-HBC)と確認された。L-Tyrosineおよび4-HBCにNaClOを反応させた結果、3-C-4-HBCおよびCHCl3が生成し、3-C-4-HBCにNaClOを反応させた結果、CHCl3が生成した。したがって、3-C-4-HBCはL-Tyrosineから生成するCHCl3の中間生成物質であることが確認された。以上、L-TyrosineのNaClO処理により、4-HBCから3-C-4-HBCを経てCHCl3に至る反応機構を推定できた。 | ||
索引語 | 生成;物質;処理;反応;次亜塩素酸ナトリウム;クロロホルム;合成;溶媒;構造;解析 | ||
引用文献数 | 9 | 登録日 | 2011年12月19日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |