分娩1週間前から泌乳期間の母豚へのL-カルニチン補給が母乳中カルニチン濃度,発情回帰および子豚の発育に及ぼす影響

分娩1週間前から泌乳期間の母豚へのL-カルニチン補給が母乳中カルニチン濃度,発情回帰および子豚の発育に及ぼす影響

レコードナンバー751190論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011654NACSIS書誌IDAN10202971
著者名池田 周平
佐藤 光夫
土井 芙里
ほか4名
書誌名日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science
発行元日本養豚学会
巻号,ページ45巻・ 1号, p.1-9(2008-03)ISSN0913882X
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抄録カルニチンがエネルギー生産を促すことや、メチオニン、リジンを前駆物質として体内で生合成されることが知られている。しかし、哺乳期の子豚はその生合成能力が低いため、母乳に含まれるものを利用する。これまでに妊娠期から泌乳期間の長期に母豚にカルニチンを給与し、その効果を認めている報告がある。本試験は母豚への給与を分娩1週間前から泌乳期間の短期間とし、母乳中のカルニチン濃度、母豚の発情回帰への影響、および子豚の発育に及ぼす影響を検討した。供試母豚は、協力養豚場において同時期に分娩予定となった14頭の交雑種を用いた。これらを7頭ずつに分け、対照区の母豚には市販飼料を、試験区の母豚にはカルニチンを50ppm添加して給与した。分娩後0、2、3および11日目に搾乳し、乳汁中総カルニチン、遊離カルニチンおよびアシルカルニチンの濃度を測定した。泌乳量は分娩後1、7、14および離乳日に哺乳前後の子豚の体重差から算出した。出生子豚の頭数、出生体重、生存率、離乳体重と母豚の発情回帰日を記録した。一腹の出生子豚が多かったためにカルニチン給与区で出生時体重が低かったが、一腹総体重には差は認められなかった。試験区の子豚の増体量は大きい傾向にあり、分娩後1週間以内の泌乳量は多く、離乳時には少なくなる傾向にあった。総カルニチン濃度は試験区で高くなる傾向にあり、11日目に試験区の乳汁中遊離カルニチン濃度が有意に(P<0.10)高くなった。発情回帰は試験区で短くなる傾向にあったが、有意差は認められなかった。短期間でも母豚にカルニチンを50ppm程度補給することが子豚の発育、母豚の発情回帰に対して良好に影響することが示唆された。これは乳汁中のカルニチン増加によるものであり、子豚の発育向上は母豚の泌乳における負担を軽減したと考えられた。
索引語母豚;子豚;試験区;発情回帰;影響;カルニチン;傾向;泌乳期間;発育;給与
引用文献数14
登録日2011年12月19日
収録データベースJASI, AGROLib

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