コムギ春播性遺伝子に関する準同質遺伝子系統群の生育および収量特性

コムギ春播性遺伝子に関する準同質遺伝子系統群の生育および収量特性

レコードナンバー751380論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015503NACSIS書誌IDAA11317194
著者名関 昌子
小田 俊介
松中 仁
ほか6名
書誌名育種学研究 = Breeding research
発行元日本育種学会
巻号,ページ9巻・ 4号, p.125-133(2007-12)ISSN13447629
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抄録極早生コムギ品種アブクマワセを遺伝的背景とし春播性遺伝子Vrn-A1、Vrn-B1、Vrn-D1、Vrn-D5をそれぞれもつ系統と春播性遺伝子をもたないvrnの準同質遺伝子系統群を茨城県谷和原村と福岡県筑後市で2か年秋播き栽培し、春播性遺伝子の違いが生育、収量に及ぼす影響を検討した。2か年の結果を総合的にみると、稈や幼穂の伸長および幼穂分化程度は、Vrn-A1、Vrn-D5、Vrn-D1、Vrn-B1をもつ系統の順で進み方が早く、春播性遺伝子をもたない秋播型系統が最も遅れていた。茎立の早いVrn-A1、Vrn-D5をもつ系統は幼穂凍死型凍霜害に遭遇する危険が最も高く、出穂期や収量の変動が大きく不安定な生育になりやすいことが示唆された。Vrn-B1をもつ系統は出穂が遅れやすく、登熟期間が短い福岡では収量が低下する傾向にあったが、茨城では春播型系統の中で多収となる傾向にあった。秋播型系統は凍霜害に遭う可能性が最も低く、春播型系統と比べ出穂が遅れやすいものの成熟期に差はなく、出穂期や収量の変動も小さく安定的であった。Vrn-D1をもつ系統は全体的に中庸な生育を示した。わが国の極早生品種の遺伝的背景では、温暖地品種に広く導入されているVrn-D1のみでなく、秋播型やVrn-B1の導入も有用である可能性が示唆された。
索引語系統;生育;Vrn-B1;収量;春播性遺伝子;準同質遺伝子系統群;秋播型系統;出穂期;変動;示唆
引用文献数29
登録日2011年01月21日
収録データベースJASI, AGROLib

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