α-リポ酸の製造工程で生成する重合物の安全性と構造解析
α-リポ酸の製造工程で生成する重合物の安全性と構造解析
レコードナンバー | 751450 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00009680 | NACSIS書誌ID | AN00117741 |
著者名 | 下田 博司 田中 潤司 関 あずさ ほか7名 | ||
書誌名 | 食品衛生学雑誌 | ||
別誌名 | Journal of the Food Hygienic Society of Japan Food hygiene and safety science J. Food Hyg. Soc. Jpn. Food Hyg. Saf. Sci. 食衛誌 Shokuhin eiseigaku zasshi | ||
発行元 | [日本食品衛生学会] | ||
巻号,ページ | 48巻・ 5号, p.125-131(2007-10) | ISSN | 00156426 |
全文表示 | PDFファイル (4004KB) | ||
抄録 | 近年食品への使用が許可されたα-リポ酸は、錠剤やカプセル剤に配合されている。α-リポ酸はアジピン酸から合成されるが、精製および乾燥時に発生する重合物の安全性が懸念されている。そこで著者らは、α-リポ酸の熱変性重合物(LAP-A)およびエタノール変性重合物(LAP-B)の安全性と1H-NMRおよびFAB-MSスペクトルによる構造解析について検討を行った。継続摂取試験において、雌雄マウスに対して、重合物を4週間混餌(0.1および0.2%)摂取させた結果、用量依存性はないものの血中尿酸、カリウムおよび乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)の上昇傾向が認められた。また、臓器重量では、肝臓の相対重量の増加が見られた。一方、LAP-B(500mg/kg)を単回投与した雄性イヌにおいて、血液パラメーターや一般状態の異常な変化は認められなかった。これらの結果より、α-リポ酸重合物は急性毒性を示さないものの、継続摂取により肝および腎機能に影響を与えうる可能性が示唆された。 | ||
索引語 | 重合物;安全性;α-リポ酸;構造解析;LAP-B;結果;α;リポ酸;製造工程;生成 | ||
引用文献数 | 12 | 登録日 | 2011年12月19日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |