果樹の樹形構築解析システム(CACOAS)を活用した減農薬樹冠の評価法とこれを用いたセイヨウナシ減農薬樹冠の解析

果樹の樹形構築解析システム(CACOAS)を活用した減農薬樹冠の評価法とこれを用いたセイヨウナシ減農薬樹冠の解析

レコードナンバー751646論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015413NACSIS書誌IDAN00243054
著者名山本 隆儀
須藤 佐蔵
書誌名山形大學紀要. 農學
別誌名山形大学紀要. 農学
Bulletin of the Yamagata University. Agricultural science
発行元山形大学
巻号,ページ15巻・ 3号, p.119-153(2008-02)ISSN05134676
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抄録減農薬樹冠の検索と開発を目的に、果樹の樹形構築解析システム(CACOAS)に葉層表面積/葉層体積の値(以下、S-V比)の計算機能を追加した。また、CACOASからの出力の一つ、葉密度非ランダムデータを用いた薬滴付着量分布シミュレーションモデルを作成した。5つの樹形群と骨格枝配置の選択肢などを組み合わせて構築した合計154個のセイヨウナシ‘ラフランス’の樹形を対象に、20年間にわたり、上記2つのシミュレーションを実施した。S-V比シミュレーションの結果、S-V比には、細形主幹形>トレリス誘引>Y字形>開心形≒変則主幹形の高低関係が現れた。よって、葉量を変えない条件下でも、細形主幹形やトレリス誘引仕立てのような樹冠形がスリムな樹形群はノズル方式の場合の減農薬にとって有利であると考えられた。SS方式における薬滴付着量シミュレーションの結果、樹冠外漂流量割合は非常に高く、少なく見積もっても約6割り以上であった。過剰付着を是正するために、シミュレーション結果を慣行付着量で基準化したところ、10a当たり散布量の20年間平均値には樹形によって大きな違いが現れ、その最大差異は約4割であった。基準化後の10a当たり散布量は樹高、樹冠下空間体積および葉密度との間に正の相関が認められ、反対に、東西樹幅、内部無効容積、葉層体積、樹冠体積および樹冠占有土地面積との間に負の相関が認められた。基準化前の付着量は、外部無効容積、葉層体積、樹冠体積および樹冠占有土地面積に対して正の相関が認められ、反対に、樹冠下空間体積と葉密度との間に負の相関が認められ、樹高との相関は認められなかった。上記の相関関係とともに、154樹形における2種類のシミュレーション結果の序列は減農薬樹形開発のための基礎的資料になるだろう。
索引語果樹;樹形構築解析システム;CACOAS;活用;減農薬樹冠;評価法;これ;セイヨウナシ減農薬樹冠;解析
引用文献数19
登録日2011年01月21日
収録データベースJASI, AGROLib

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