重粘質転換畑における土壌鎮圧によるダイズ種子の吸水促進効果

重粘質転換畑における土壌鎮圧によるダイズ種子の吸水促進効果

レコードナンバー751711論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名高橋 智紀
細川 寿
松崎 守夫
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ79巻・ 1号, p.1-7(2008-02)ISSN00290610
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抄録北陸地域に分布する重粘質転換畑土壌におけるダイズ栽培では、有効水分域が狭いうえに土壌の乾燥が最も進む5月下旬から6月上旬に播種を行うために、しばしば種子の吸水不良が苗立ちの不安定化要因となる。この問題を解決することを目的に耕うん後の土壌の鎮圧等が土壌の乾燥速度およびダイズ種子の吸水に及ぼす影響を検討した。土壌の鎮圧処理によって表面から深さ50mmまでの土壌水分が相対的に高い値で維持された。この結果、ダイズ種子の吸水量が有意に高まった。この時無鎮圧区では土壌表面10〜40mmにおいて急激な乾燥が認められたが鎮圧区ではこのような現象が認められたかった。このことから播種床を無鎮圧のままとすると毛管の連結効果が小さく、下方からの水分の供給量が小さくなるためにダイズ播種位置(20〜30mm)の土壌の乾燥が速まると考えた。また、播種床が乾燥しないよう閉鎖系とした室内実験においては鎮圧してもダイズ種子の吸水促進効果は認めらなかった。これは土壌鎮圧による種子の吸水促進効果は種子と土塊の接触面積の向上によるものではなく、主に下層からの土壌水分の供給によるものであることを示すと考えた。以上の結果から、湿害の恐れから種子を比較的浅い20〜30mmの位置に播種する転換畑においては、播種後に鎮圧し、下方からの水分の供給を促す体系が吸水に有利であると結論した。また、耕うんにより土壌の乾燥が加速することから耕うん直後の播種が吸水に有利であると考察し、耕うん・播種・鎮圧を一行程で作業する機械体系が吸水促進に効果的であることを理論的に裏付けた。
索引語土壌;ダイズ種子;吸水促進効果;播種;吸水;種子;土壌鎮圧;土壌水分;結果;鎮圧区
引用文献数20
登録日2011年02月03日
収録データベースJASI, AGROLib

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