スギ・ヒノキ人工林における間伐の実施と病虫害発生の関連性

スギ・ヒノキ人工林における間伐の実施と病虫害発生の関連性

レコードナンバー752126論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00010758NACSIS書誌IDAN10164318
著者名佐藤 重穂
書誌名森林総合研究所研究報告
別誌名Bulletin of the Forestry and Forest Products Research Institute
発行元森林総合研究所
巻号,ページ6巻・ 3号, p.135-143(2007-09)ISSN09164405
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抄録近年、国内の針葉樹人工林において間伐が遅れている林分が多く、間伐を推進する施策が行政によってとられている。間伐されずに放置された人工林は、森林の公益的機能が十分に発揮できないと考えられている。間伐は人工林の保育管理に不可欠な施業であるが、病虫害の発生の面からは、間伐によって必ずしも被害が低減するものばかりとは限らない。ここでは、スギ・ヒノキ人工林において発生する材質劣化病虫害と間伐施業との関係について既存の知見を取りまとめ、間伐によって被害が減少するもの、増加するもの、増減のないものに区分した。スギカミキリでは、間伐によって激害木を除去することで、一時的に被害が減少することが報告された。スギザイノタマバエでは、間伐によって樹木の肥大成長が良好になり、被害が減少することが明らかにされている。一方、スギノアカネトラカミキリでは、間伐後に被害が増加した場合と増減がない場合が報告された。ニホンキバチについては、林内に放置された間伐木が誘引源や発生源となり、間伐後に誘引捕獲される成虫数が増加する事例が数多く報告されていた。ヒノキカワモグリガでは、間伐後に被害が増加するいくつかの事例があった。材質劣化病害については、間伐施業との関係がほとんど解明されていない。間伐が被害抑制の上で正負のどちらになるかは、虫害の種類ごとの特性によって異なると考えられた。
索引語間伐;被害;増加;減少;報告;スギ;ヒノキ人工林;放置;人工林;間伐施業
引用文献数78
登録日2011年07月26日
収録データベースJASI, AGROLib

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