窒素雰囲気下で熱処理された木材の耐朽性,耐蟻性および吸湿性

窒素雰囲気下で熱処理された木材の耐朽性,耐蟻性および吸湿性

レコードナンバー752167論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00012092NACSIS書誌IDAN00240373
著者名酒井 温子
岩本 頼子
伊藤 貴文
佐藤 敬之
書誌名木材保存
発行元日本木材保存協会
巻号,ページ34巻・ 2号, p.69-79(2008-03)ISSN02879255
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抄録窒素雰囲気下で熱処理されたスギ辺材およびアカマツ辺材の耐朽性、耐蟻性および吸湿性を検討した。熱処理の温度は140〜240℃で、熱処理の時間は24時間とした。スギ辺材の熱処理木材から木口断面20mm×20mm、繊維方向10mmの試験片を切り出して、オオウズラタケおよびカワラタケによる12週間の強制腐朽試験を実施したところ、処理温度が高いほど腐朽による質量減少率は低下し、220℃および240℃の処理で質量減少率は1%以下となった。また、ファンガスセラー試験においても、12カ月経過時点で、無処理試験体の腐朽度が5となっても、220℃および240℃処理試験体の腐朽度は0のままであった。一方、室内耐蟻性試験では、240℃処理試験体のイエシロアリ食害による質量減少率は11%であり、耐蟻性は十分ではなかった。JIS K 1571:2004に準拠した野外試験の結果、奈良県森林技術センター明日香実験林におけるスギ辺材熱処理材の腐朽とヤマトシロアリによる被害も、また鹿児島県日置市吹上浜におけるアカマツ辺材熱処理材のイエシロアリによる被害も、処理温度が高いほど軽減されることが明らかになった。高い生物劣化抵抗性を示す熱処理木材は、吸湿性も大きく低下しており、両者に密接な関係があることが示唆された。
索引語耐蟻性;吸湿性;質量減少率;窒素雰囲気下;熱処理;耐朽性;スギ辺材;熱処理;熱処理木材;処理温度
引用文献数16
登録日2011年12月19日
収録データベースJASI, AGROLib

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