ドリン剤を含む土壌施用農薬の土壌残留特性の解明および作物への吸収移行に関する研究

ドリン剤を含む土壌施用農薬の土壌残留特性の解明および作物への吸収移行に関する研究

レコードナンバー752862論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20024521NACSIS書誌IDAA12164179
著者名橋本 良子
書誌名東京都農林総合研究センター研究報告
別誌名東京農総研研報
発行元東京都農林水産振興財団東京都農林総合研究センター
巻号,ページ3号, p.1-56(2008-02)ISSN18811744
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抄録著者は東京都職員として、残留農薬研究に携わり、最終的な研究目標を都市農業振興に位置づけ、科学的データに基づいた農薬使用の安全性を明らかにした。(1)登録土壌施用農薬の安全性の検証狭小農地で営まれる都市農業においては、ドリフト対策の一つとして土壌施用農薬の使用が期待できる。しかし、今までの残留農薬研究では栽培全期間にわたる残留挙動情報が不足しているため、消費者からは本農薬の安全性に対する理解が得にくい。この点に着目し、葉菜、根菜、果菜計10作目について6種の登録土壌施用農薬の土壌中・作物中における栽培全期間の残留挙動を分析データに基づき検証した。その結果、土壌施用農薬の安全性が高いことを示した。(2)登録失効の有機塩素系土壌施用剤(ドリン剤)の残留特性解明と残留低減1975年に失効したドリン剤が2002年に都産キュウリで残留基準値を超える事例が発生し、社会問題化した。その解決を図るために集中的に研究を行い、下記を明らかにした。(1)東京都で調査した約800農地の1割に0.1〜2.6μg/gのディルドリン残留を確認し、現在における残留実態を明らかにした。(2)土壌の化学性分析と1960年代の農薬使用傾向解析から、現在のディルドリン残留濃度に幅がある原因は、過去の土壌施用アルドリン量によると結論した。(3)土壌中の水平分布と垂直分布の残留実態は、農地の深耕の有無・程度により一様ではないことを明らかにした。(4)東京都の主要19農作物をディルドリン残留圃場で栽培し、現在土壌残留しているディルドリンは、キュウリ以外の作物では基準値を超える作物残留を引き起こさないことを究明した。(5)東京都内で無作為に抽出した約300農家で栽培されたキュウリについて、ディルドリンの残留実態を把握した。また、作物残留回避目標は現在の残留濃度の50%低減化であると結論し、低吸収カボチャ台木と活性炭施用の併用によって、この目標達成は可能であることを明らかにした。
索引語リン剤;土壌施用農薬;土壌残留特性;解明;作物;吸収移行;研究
引用文献数104
登録日2011年02月04日
収録データベースJASI, AGROLib

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