黒毛和種のワンショット過剰排卵処理法の確立に関する研究(2)

レコードナンバー
752917
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ20011203
NACSIS書誌ID
AA11642901
論文サブタイトル
筋肉内投与法におけるホルモン量および試作ゲルの有効性の検討
本文言語
ja
著者名
林 登 ; 星野 洋一郎 ; 加藤 誠二 ; 坂口 慎一 ; 三品 賢三 ; 関 誠 ; 竹内 昭司 ; 角川 博哉 ; 木村 康二
誌名
岐阜県畜産研究所研究報告
発行元
岐阜県畜産研究所
巻号ページ
7号,p.21-25(2007-07)
ISSN
13469711
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抄録
黒毛和種における水酸化アルミニウムゲルを用いた卵胞刺激ホルモン(FSH)の1回投与法(ワンショット法)による過剰排卵処理法について、FSHの投与量及び試作水酸化アルミニウムゲルの実用性を検討した。試験1として、ワンショット法におけるホルモンの投与量を検討するため、黒毛和種経産牛にFSH30AU(n=15)あるいは25AU(n=13)を筋肉内投与する過剰排卵処理を実施し、採卵成績として採卵時の黄体数、大卵胞数、採卵数および正常胚数を調査し比較した。また試験2として、従来の市販水酸化アルミニウムゲル(Sigma社)に替えて、川崎三鷹製薬株式会社で開発された試作水酸化アルミニウムゲルを用いたワンショット法(FSH25AU筋肉内投与)と漸減投与法(FSH5、5、3、3、2、2計20AU筋肉内投与)による過剰排卵処理を、黒毛和種経産牛8頭に各1回ずつ実施し採卵成績を比較した。1.試験1における採卵時の平均黄体数と大卵胞数は、30AU区でそれぞれ7.0±4.8個と1.7±1.0個、25AU区でそれぞれ7.2±6.4個と1.0±0.8個であり、いずれにおいても両区間に有意な差は認められなかった。また、採卵個数と正常胚数についても、30AU区でそれぞれ5.2±4.7個と3.5±4.2個、25AU区でそれぞれ5.8±6.0個と4.8±5.4個であり、いずれにおいても両区間に有意な差は認められなかった。しかし、胚の品質は25AU区でより優れていた。2.試験2における採卵時の平均黄体数と大卵胞数は、ワンショット区でそれぞれ7.9±6.6個と3.6±4.8個、漸減投与区でそれぞれ9.4±6.3個と5.1±5.4個であり、いずれにおいても両区間に有意な差は認められなかった。また、採卵個数と正常胚数も、ワンショット区でそれぞれ6.1±5.8個と4.5±4.4個、漸減投与区でそれぞれ6.0±3.5個、2.6±3.0個であり、いずれにおいても両区間に有意な差は認められなかった。しかし、胚の品質ではワンショット区でより良い結果が得られた。以上の結果から、黒毛和種における水酸化アルミニウムゲルを用いたFSHの1回投与による過剰排卵処理では、FSHの投与量を25AUまで減量できることが示唆された。また新たに開発された水酸化アルミニウムゲルも従来のゲルの代わりに用いることができることが明らかとなった。
引用文献数
7
登録日
2011年2月2日
収録データベース
JASI ; AGROLib