ヒト閉経期性腺刺激ホルモンを用いた黒毛和種供胚牛への過剰排卵処理の検討

ヒト閉経期性腺刺激ホルモンを用いた黒毛和種供胚牛への過剰排卵処理の検討

レコードナンバー752927論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20031916NACSIS書誌IDAA12204160
著者名澤 香代子
長谷川 清寿
岡崎 尚之
書誌名島根県立畜産技術センター研究報告 = Bulletin of the Shimane Prefectural Livestock Technology Center
別誌名島根県畜産技術センター研究報告
Bull.Shimane Live.Tech. C.
島根畜技セ研報
発行元島根県立畜産技術センター
巻号,ページ40号, p.6-9(2008-01)ISSN18821030
全文表示PDFファイル (2307KB) 
抄録ウシの過剰排卵処理の簡易化と胚採取成績の高位安定化を目的に、黒毛和種経産牛におけるヒト閉経期性腺刺激ホルモン製剤(hMG)を用いた過剰排卵処理方法を検討する2つの実験を行った。実験1では、黒毛和種経産牛6頭を、hMG(総量300IU)を1日のみ2回投与するhMG区と、卵胞刺激ホルモン製剤(pFSH、総量20AU)を3日間漸減投与するFSH区にそれぞれ供試し、処理開始時、プロスタグランジンF2α(PG)を投与した処理開始後56時間目、処理開始後104時間目に超音波画像で大卵胞(8mm以上)数、中卵胞(5mm以上8mm未満)数および小卵胞(2mm以上5mm未満)数を計測した。また、供試牛のプロジェステロン(P4)およびエストラジオール‐17β(E2)濃度を測定し、血中動態を解析した。実験2では黒毛和種経産牛17頭をhMG区およびFSH区にそれぞれ供試し、人工授精後7日目に胚採取を行い、胚採取成績を比較検討した。実験1において、卵巣動態、血中ホルモン濃度の変化は両区間で差は見られなかったが、処理開始後56時間目および104時間目における大卵胞数(平均値±標準誤差)はhMG区(8.7±3.3および19.7±9.3個)がFSH区(14.0±3.5および32.2±6.4個)よりもやや少なかった。実験2の成績では、胚採取成績は推定黄体数がFSH区(25.0±2.9個)よりもhMG区(14.9±3.1個)で有意に少なく、回収卵数についてもFSH区(22.1±3.0個)よりhMG区(13.5±3.0個)の方が少ない傾向であった。正常胚数はhMG区(9.6±2.5個)とFSH区(12.1±3.5個)で有意な差はなく、A、Bランク胚数はhMG区(7.6±2.1個)とFSH区(7.8±2.2個)でほぼ同値であった。正常胚率はhMG区が59.6±9.2%、FSH区が48.2±9.1%であった。以上のことから、今回のhMGによる過剰排卵処理方法は胚採取成績の向上は見られなかったが、処理の簡易化は可能であることが示唆された。
索引語ヒト閉経期性腺刺激ホルモン;黒毛和種供胚牛;過剰排卵処理;検討
引用文献数23
登録日2011年02月07日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat