乳房炎罹患牛の早期発見のための乳汁を用いた化学発光能の測定と活用方法の検討

乳房炎罹患牛の早期発見のための乳汁を用いた化学発光能の測定と活用方法の検討

レコードナンバー752929論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20031916NACSIS書誌IDAA12204160
著者名山木 康嗣
布野 秀忠
来間 正展
ほか1名
書誌名島根県立畜産技術センター研究報告 = Bulletin of the Shimane Prefectural Livestock Technology Center
別誌名島根県畜産技術センター研究報告
Bull.Shimane Live.Tech. C.
島根畜技セ研報
発行元島根県立畜産技術センター
巻号,ページ40号, p.15-20(2008-01)ISSN18821030
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抄録乳汁化学発光(CL)能を活用して乳房炎牛を早期発見するため、2つの試験を実施した。試験1では当センターでホルスタイン種牛の個体乳806検体および分房乳283検体供試し、乳汁CL能測定時間の短縮について検討を行った。乳汁CL能測定時間を5、10、15、20分間とし、各測定時間における乳汁CL能と体細胞数の関係について回帰分析した結果、相関測定時間を5分とした場合においても、20分間とした場合と同様に高い相関が認められた(相関係数0.92、p<0.001)。測定時間5分における回帰式Y=1.1452X-2.3236(Y:乳汁CL能(log)、X:体細胞数(log))をもとにより、乳汁CL能を指標とした乳房炎診断基準を作成し、2戸の農場で繋養中のホルスタイン種牛43頭を用いて、診断基準の有効性について調査した。CL能測定値を指標とした判定によって、2農場43頭のうち6頭(14.0%)が乳房炎牛と診断された。CMT変法検査で乳房炎として摘発された牛は2頭(4.7%)であり、それらはCL能による判定でも乳房炎と診断された。検査牛のうち、CL能による判定で正常とされた牛は32頭(74.4%)であった。これら正常と診断された牛の中で、体細胞数の判定で乳房炎と診断された牛は存在しなかったが、疑乳房炎と診断された牛は6頭存在した。CL能測定に要した時間は、1農場あたり1時間程度であった。試験2では当センターの平成19年6月中の14日間(Day1-Day14)のバルク乳(平均バルク乳量423.0kg)を供試し、バルク乳CL能と牛群中の乳房炎罹患状況との関連性を調査した。調査期間内にバルク乳CL能が上昇したのは3回であり、いずれの日も牛群中に乳房炎罹患と診断される個体が存在した。バルク乳CL能上昇時のDay3およびDay9のバルク乳CL能の前日からの変動は3.67および2.51倍であった。バルク乳体細胞数の変動は前日の1.15および1.50倍でありバルク乳CL能の変動に比べ小さなものであった。以上のことから、乳汁CL能測定時間は5分間に短縮できること、バルク乳CL能をモニタリングすることにより、乳房炎罹患牛の存在を推測できることから、これらを組合わすことにより効率的かつ早期に乳房炎罹患牛を摘発ができると推察された。
索引語乳房炎罹患牛;早期発見;乳汁;化学発光能;測定;活用方法;検討
引用文献数12
登録日2011年02月07日
収録データベースJASI, AGROLib

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