有機質肥料施用による水稲の葯長と充実花粉数の拡大効果

有機質肥料施用による水稲の葯長と充実花粉数の拡大効果

レコードナンバー753055論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名瀧 典明
浅野 真澄
熊谷 千冬
畑中 篤
斎藤 公夫
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ79巻・ 2号, p.147-154(2008-04)ISSN00290610
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抄録有機栽培で使用されている窒素無機化率の高い有機質肥料が耐冷性向上に寄与しうるかどうかを検証するため、障害不稔発生と関係が深い葯長や充実花粉数に及ぼす影響を、化学肥料を対照として比較検討した。(1)試験実施した2年間は異常低温には遭遇せず障害不稔は生じない条件であったが、2005年の速効性化学肥料系列の葯当たり充実花粉数1080〜1319に対し、有機質肥料系列では1291〜1351と、約10%高い値となった。肥効調節型肥料区でも1389と、有機質肥料系列と同様に高い値であった。2006年も同じ傾向であり、速効性化学肥料系列で1016〜1137に対し、有機質肥料系列で1197〜1239と高い値を示した。両年の葯長も充実花粉数と同じ傾向であった。(2)速効性化学肥料系列では1m2当たり籾数が多いほど充実花粉数が低下する負の相関関係が認められたのに対し、有機質肥料および肥効調節型肥料系列では籾数が多くなっても充実花粉数の低下傾向は認められず、同じ籾数レベルで比較すると有機質肥料や肥効調節型肥料の方が高い充実花粉数であった。(3)速効性化学肥料系列では障害不稔と関係が深い減数分裂期頃の稲体窒素濃度が高いほど充実花粉数が低下する負の相関関係が認められたのに対し、有機質肥料および肥効調節型肥料系列では稲体窒素濃度が高まっても充実花粉数の低下傾向は認められず、籾数の場合と同様の関係が認められた。(4)有機質肥料と肥効調節型肥料で共通の傾向が認められたことから、緩効的な窒素供給パターンにより葯長や充実花粉数の増大効果が得られたものと推察した。
索引語充実花粉数;有機質肥料;葯長;速効性化学肥料系列;関係;有機質肥料系列;値;傾向;籾数;障害不稔
引用文献数23
登録日2011年06月29日
収録データベースJASI, AGROLib

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