園芸施設の周年利用推進のための環境制御と苗生産(1)
園芸施設の周年利用推進のための環境制御と苗生産(1)
レコードナンバー | 753206 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00014870 | NACSIS書誌ID | AN0038751X |
著者名 | 古在 豊樹 大山 克己 | ||
書誌名 | 農業および園芸 = Agriculture and horticulture | ||
発行元 | 養賢堂 | ||
巻号,ページ | 83巻・ 2号, p.286-291(2008-02) | ISSN | 03695247 |
全文表示 | PDFファイル (2763KB) | ||
抄録 | 園芸施設(以下、施設)の年間の生産性を高めるためには、施設の周年利用が求められる。周年利用を困難にしている原因の一つは、夏季における施設内の過高温である。施設が大型化して連棟の数が多くなるほど側窓換気が抑制されるので、過高温になりやすい。過高温は、作物の光合成、蒸散を抑制し、呼吸を過大にし、ひいては生長を阻害し、結果的に作物の収量と品質を低下させる。加えて、施設内作業者の労働環境の質を低下させる。夏季の施設内作物の光合成抑制は、上述の過高温と弱光だけでなく、(1)低CO2濃度、(2)土壌および空気の乾燥に伴う作物水分不足による葉の気孔の閉鎖、さらには作物のしおれ、(3)空気の乾燥または多湿(あるいは葉のぬれ)に起因する病害発生、などによってもたらされる。本稿では、施設の環境制御に関する生産管理上の問題を解決する方法として、(1)ゼロ濃度差CO2施用法、(2)細霧上方拡散冷房法、(3)閉鎖型苗生産システムを用いた健全無病苗の利用、を組み合わせた生産体系を提案するとともに、その理論的、学術的な背景を解説する。 | ||
索引語 | 園芸施設;周年利用推進;環境制御;苗生産 | 登録日 | 2011年01月20日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |