ラットパイエル板の濾胞被蓋上皮におけるアポトーシスの遅い進行に関する免疫組織化学的研究

ラットパイエル板の濾胞被蓋上皮におけるアポトーシスの遅い進行に関する免疫組織化学的研究

レコードナンバー760064論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00004754NACSIS書誌IDAA10796138
著者名大西 佐知子
宮田 英典
稲元 哲朗
ほか6名
書誌名The journal of veterinary medical science
別誌名Journal of veterinary medical science
J. vet. med. sci
発行元Japanese Society of Veterinary Science
巻号,ページ69巻・ 11号, p.1123-1129(2007-11)ISSN09167250
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抄録アポトーシスにおけるcaspaseは様々な細胞の最終的な分化や成熟に関与するとされている。著者らはラットパイエル板の濾胞被蓋上皮(FAE)で未成熟な微絨毛円柱上皮細胞からM細胞が分化し、さらに微絨毛円柱上皮細胞へ再分化することを超微形態学的に明らかにしてきた。そこで本研究では、ラットの空回腸を用いて上皮細胞のアポトーシスについてパイエル板FAEと腸絨毛の上皮との差異を免疫組織化学的に調べた。その結果、活性型caspase-3は腸絨毛ではほとんどすべての上皮細胞が陽性を示したのに対して、FAEでは頂部の数個の上皮細胞に限定してみとめられた。活性型caspase-9は腸絨毛およびFAEともに脱落中ないし脱落後のわずかな上皮細胞のみで陽性を示した。核内DNAの断片化はFAEでは頂点の数個の上皮細胞にのみ検出されたのに対して、腸絨毛では中部からみとめられた。上皮細胞の細胞質中のDNase Iは腸絨毛よりもFAEで極度に発現が低かった。Bcl-xの発現は腸絨毛では上皮細胞の細胞質全体が陽性を示したが、FAEでは上皮細胞の遊離縁側の細胞質に限局していた。これらの結果から、FAEにおける上皮細胞のアポトーシスの過程の進行は腸絨毛に比べて遅れることが示唆され、このことから腸絨毛とは異なってFAEでは上皮細胞の分化の可能性が残されていることが考えられた。
索引語上皮細胞;腸絨毛;FAE;アポトーシス;ラットパイエル板;濾胞;蓋;皮;進行;分化
引用文献数30
登録日2011年01月13日
収録データベースJASI, AGROLib

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