ハツカダイコンの胚軸肥大成長に対するトリフルオロインドール酪酸の効果

ハツカダイコンの胚軸肥大成長に対するトリフルオロインドール酪酸の効果

レコードナンバー760471論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015342NACSIS書誌IDAN00033029
著者名李 秀平
笹川 英夫
書誌名岡山大學農學部學術報告 = Scientific report of the Faculty of Agriculture, Okayama University
別誌名Scientific reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
岡山大学農学部学術報告
発行元岡山大學農學部
巻号,ページ97号, p.9-15(2008-02)ISSN04740254
全文表示PDFファイル (3619KB) 
抄録ハツカダイコンの肥大成長に対する合成植物成長調節物質トリフロオロインドール酪酸(TFIBA)の効果について調べた。種子を10(-4)ないしは10(-5)M TFIBA溶液に24時間浸漬し、発芽種子をバーミキュライトの入ったポットに移植して、14時間日長、昼夜温度23℃/18℃のグロスチャンバーで栽培すると、明らかな胚軸の肥大成長促進が認められた。肥大成長は10(-4)M TFIBA処理の植物体でより顕著に現れた。同様に処理した発芽種子を自然光、無加温のガラス室で、2007年3月から4月にかけて栽培すると、胚軸の肥大成長はグロスチャンバーでの栽培に比べて、より顕著に現れた。35日目の肥大胚軸部の新鮮重は、10(-4)Mと10(-5)Mのいずれの濃度においても30-50%増加した。TFIBA処理によって生育初期段階で胚軸が20-50%長くなり、また葉数が増えて地上部重が有意に重くなり、胚軸の肥大部径も有意に大きくなった。これらの結果は、TFIBAが胚軸の初期成長を促進し、生育の進行と共に光合成器官である葉組織を増加させ、胚軸の肥大成長を促進したことを示している。可食部である胚軸肥大部の形状は、ガラス室ではきれいな球状となるものが多いのに比べて、グロスチャンバーでは縦長のいびつな形をしたものが多くなった。これは、グロスチャンバーでは光量が不足し、十分な光合成産物が胚軸の肥大に供給されなかったためと考えられた。本研究で、TFIBAを発芽時に浸漬投与するだけでハツカダイコンの可食部(胚軸)の肥大成長を有意に促進させることが明らかとなった。得られた結果は、TFIBAがハツカダイコンをはじめとする根茎野菜の生産促進に有効な植物成長調節物質であることを示している。
索引語胚軸;肥大成長;ハツカダイコン;FIBA;促進;M;グロスチャンバー;効果;種子;FIBA処理
引用文献数8
登録日2011年01月21日
収録データベースJASI, AGROLib

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