有明海奥部西岸域における貧酸素水塊の発生機構について

有明海奥部西岸域における貧酸素水塊の発生機構について

レコードナンバー760523論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015097NACSIS書誌IDAN0009670X
著者名瀬口 昌洋
郡山 益実
石谷 哲寛
書誌名佐賀大学農学部彙報
別誌名Bulletin of the Faculty of Agriculture, Saga University
発行元佐賀大学農学部
巻号,ページ93号, p.77-90(2008-02)ISSN05812801
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抄録本研究では、有明海奥部西岸域における貧酸素水塊の発生機構を明らかにするために、まず現地観測や実験データに基づいて、密度成層期における鉛直拡散係数の分布性や底層の酸素消費速度の特性について検討した。次いで、29年間の浅海定線データを水平方向の移流効果を考慮した2層ボックスモデルで解析し、その解析結果に基づいて表底層間の鉛直拡散係数や底層での酸素消費速度の季節変動と密度成層強度の季節的推移との関連性について考察した。その結果、鉛直拡散係数は密度躍層の下端付近で急減すること、また底層の酸素消費は、ここに懸濁する有機物質の好気的分解によるものであることを示唆した。さらに、表底層間の鉛直拡散係数と密度成層強度とは相反する季節変動を示し、密度成層強度が増大する夏季において表底層間の鉛直拡散係数が大きく低下すること、一方、低層の酸素消費速度は、夏季に正の値(酸素消費)を、逆に冬季に負の値(酸素生産)となることを示した。これらの結果より、この海域における貧酸素水塊の発生は、夏季の密度躍層の形成に伴う表層から低層への酸素供給量の抑制と底層での酸素消費量の増大に起因するものと推察された。
索引語鉛直拡散係数;底層;貧酸素水塊;酸素消費速度;表底層間;有明海奥部西岸域;発生機構;季節変動;密度躍層;こと
引用文献数12
登録日2011年01月20日
収録データベースJASI, AGROLib

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