イヌの門脈体循環シャント症例の肝に見られるLipogranulomaの病理組織学的解析

イヌの門脈体循環シャント症例の肝に見られるLipogranulomaの病理組織学的解析

レコードナンバー760996論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00004754NACSIS書誌IDAA10796138
著者名磯部 香里
松永 悟
中山 裕之
ほか1名
書誌名The journal of veterinary medical science
別誌名Journal of veterinary medical science
J. vet. med. sci
発行元Japanese Society of Veterinary Science
巻号,ページ70巻・ 2号, p.133-138(2008-02)ISSN09167250
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抄録イヌの門脈体循環シャント(PSS)では、肝実質中に細胞質内褐色色素と脂肪空胞を有する細胞の集簇巣が散見されることが多い。この集簇巣はLipogranulomaと表記されるが、PSSでの病理組織学的性状を調べた論文は少ない。そこで、イヌの肝生検144例[PSS65例と非PSS79例]を調べて、Lipogranulomaの病理組織学的性状、発生頻度と密度を解析した。発生頻度はPSS症例で55.4%であった。また、脂肪空胞および褐色色素の量に従い、3タイプに分類された。褐色色素はBerlin blue、PAS、Sudan black Bに陽性で、Hall法に陰性であった。空胞細胞はほとんどがMSR-Aに陽性を示し、HepatocyteとAlbuminに陰性であった。電子顕微鏡では、褐色色素は高電子密度の微小顆粒物質として観察された。Lipogranuloma発生頻度は、1歳未満を除いた場合、PSSグループが非PSSグループよりも有意に高かった。肝のLipogranuloma密度はPSSグループで有意に高かった。結論として、イヌのPSSの肝生検標本では、特に1歳以上の症例で、Lipogranulomaが頻繁に観察され、この病変はクッパー細胞およびマクロファージから成り、細胞質内褐色色素はセロイドとヘモジデリンであった。PSSでの発生機序は不明であり、今後の検討の必要がある。
索引語イヌ;Lipogranuloma;PSS;褐色色素;肝;細胞質内褐色色素;脂肪空胞;集簇巣;病理組織学的性状;発生頻度
引用文献数21
登録日2011年01月13日
収録データベースJASI, AGROLib

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