犬の脂肪組織由来血管間質細胞のin vitroにおける神経細胞への分化誘導
犬の脂肪組織由来血管間質細胞のin vitroにおける神経細胞への分化誘導
レコードナンバー | 761034 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00004754 | NACSIS書誌ID | AA10796138 |
著者名 | 佐合 賢 玉原 智史 富張 瑞樹 ほか6名 | ||
書誌名 | The journal of veterinary medical science | ||
別誌名 | Journal of veterinary medical science J. vet. med. sci | ||
発行元 | Japanese Society of Veterinary Science | ||
巻号,ページ | 70巻・ 4号, p.353-357(2008-04) | ISSN | 09167250 |
全文表示 | PDFファイル (3050KB) | ||
抄録 | 犬の脂肪組織由来血管間質細胞(ATSCs)のin vitroにおける神経細胞への分化誘導について検討した。腹腔脂肪組織から得たATSCsをジブチルサイクリックAMPとイソブチルメチルキサンチンで分化・誘導したところ、ATSCsは紡錘形の細胞から樹状突起を有する円形の細胞に変化した。また、分化・誘導されたATSCsには初期の神経細胞のマーカーである神経細胞特異的エノラーゼの発現が認められ、さらにこの発現は経時的に増加した。成熟神経細胞のマーカーであるニューロフィラメント68は軽度の発現が見られたが、より成熟した神経細胞のマーカーである微小管関連蛋白質(MAP-2)の発現は認められなかった。一方、グリア細胞に特異的なグルタミン酸輸送担体(GLT-1)mRNAの発現も認められたものの、神経細胞に特異的なグルタミン酸輸送担体(EAAC1)と糖輸送担体(GLUT-3)mRNAの強い発現が認められた。これらのことから、犬の脂肪組織由来血管間質細胞は少なくとも初期の神経細胞に分化可能で、神経疾患の再生医療に用いる前駆細胞として有用と考えられた。 | ||
索引語 | 神経細胞;発現;ASCs;犬;脂肪組織由来血管間質細胞;マーカー;in viro;分化誘導;分化;誘導 | ||
引用文献数 | 24 | 登録日 | 2011年12月08日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |