インターフェロンγおよびインターロイキン12の前処理によりマクロファージはリーシュマニア原虫感染初期に抵抗性を示す
インターフェロンγおよびインターロイキン12の前処理によりマクロファージはリーシュマニア原虫感染初期に抵抗性を示す
レコードナンバー | 761076 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00004754 | NACSIS書誌ID | AA10796138 |
著者名 | 太田 陽子 高島 康弘 松本 芳嗣 ほか2名 | ||
書誌名 | The journal of veterinary medical science | ||
別誌名 | Journal of veterinary medical science J. vet. med. sci | ||
発行元 | Japanese Society of Veterinary Science | ||
巻号,ページ | 70巻・ 6号, p.589-593(2008-06) | ISSN | 09167250 |
全文表示 | PDFファイル (2850KB) | ||
抄録 | インターフェロンγ(IFN-γ)はリーシュマニア症の制御に必須であるが、それ単独では感染防御に十分ではないことが知られている。IFN-γはマクロファージ(Mφ)活性化サイトカインの1つであり、活性化Mφはインターロイキン12(IL-12)を産生し、自らもIL-12により活性化する。本研究では、Mφのリーシュマニア原虫感染性に対するIFN-γおよびIL-12の関与を検討した。感染前にMφをIFN-γあるいはIL-12で処理した後、原虫を感染させた。感染4時間後、IFN-γとIL-12(IFN-γ/IL-12)で処理したMφでは、未処理のものに比べ原虫感染率および細胞内原虫数が有意に低下した。IFN-γまたはIL-12単独で処理したMφはこれらの原虫抵抗性を示さなかった。感染72時間後には、IFN-γ/IL-12あるいはIFN-γで処理したMφにおいて感染率および細胞内原虫数が未処理のものに比べ有意に低下したが、その効果はIFN-γ単独処理よりIFN-γ/IL-12処理の方が高かった。また、以上のように感染前にIFN-γ/IL-12で処理したMφは原虫抵抗性を示したが、感染と同時に処理した場合、Mφは抵抗性を示さなかった。これらの結果より、 IFN-γ/IL-12の前処理によってMφは原虫感染初期に原虫抵抗性を誘導することが示唆された。 | ||
索引語 | IFN;Mφ;γ;処理;原虫抵抗性;インターフェロンγ;前処理;マクロファージ;抵抗性;もの | ||
引用文献数 | 21 | 登録日 | 2011年01月13日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |