アニマルウェルフェアから見た循環型家畜飼養システム
アニマルウェルフェアから見た循環型家畜飼養システム
レコードナンバー | 761440 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00014871 | NACSIS書誌ID | AN00194108 |
著者名 | 佐藤 衆介 | ||
書誌名 | 日本草地学会誌 | ||
別誌名 | 日本草地学会誌 Japanese journal of grassland science Glassland science Journal of Japanese Society of Grassland Sciences Journal of Japanese Society of Grassland Science | ||
発行元 | 日本草地学会 | ||
巻号,ページ | 54巻・ 2号, p.195-200(2008-07) | ISSN | 04475933 |
全文表示 | PDFファイル (3431KB) | ||
抄録 | 食料・環境問題に対する畜産・草地研究の貢献。アニマルウェルフェアから見た循環型家畜飼養システム。アニマルウェルフェアを世界的に主導している組織はOIEである。我が国では設立当初のネーミングである国際獣疫事務局と訳しているが、2003年にはWorld Organisation for Animal Healthと改称しており、国際動物保健機構が正しい訳といえる。OIEは、家畜に重大な損害を与える深刻な疾病の蔓延を防ぐために国際協力体制を整えるべく1924年に設立された国際団体(現在167カ国加盟)であるが、2001-2005年の長期計画における主たる検討課題として「アニマルウェルフェア」と「食品安全」を据え、ネーミングを変更したのである。防疫に加え、予防としてのアニマルウェルフェアを扱うこととなった。2002年にニュージーランド、カナダ、ベルギー、ノルウェー、ケニヤ、インド、エジプト、UKからの専門家からなるアニマルウェルフェア作業部会を設立し、そこから提案された家畜陸上輸送、家畜海上輸送、と畜、および家畜殺処分の各ガイドラインが2005年総会において採択された。2006年には水棲動物に関するガイドラインが提案され、各参加国で検討中である。次いで、都会で野良化した伴侶動物の制御に関するガイドラインが提案される予定である。さらに家畜生産、野生動物、実験動物に関するガイドラインも検討されている。家畜生産に関しては、各国の畜産の実情の大きな違いを反映し、遅々として進んでいない。しかし、ガイドライン作成に目標年があることから、2010年までのロードマップを作るべく、2007年のOIE総会では討議資料が提出されている。評価指標(独立変数)と目的変数(生存率、苦痛、正常行動)をどうするか、これまでの研究成果の総説化およびこれらを検討する特別委員会の設置が検討された。 | ||
索引語 | アニマルウェルフェア;循環型家畜飼養システム | ||
引用文献数 | 29 | 登録日 | 2011年01月20日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |