宮城県の農耕地土壌中の微量元素濃度

宮城県の農耕地土壌中の微量元素濃度

レコードナンバー761442論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名木村 和彦
本吉 博美
武田 晃
山崎 慎一
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ79巻・ 4号, p.358-364(2008-08)ISSN00290610
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抄録宮城県内で採取された農耕地土壌(以下県内試料と省略)877点中の42元素の濃度範囲を明らかにし、これまでに得られた全国試料との対比を行った。得られた結論は下記の通りであった。1)ほとんどの元素の濃度分布は低値側に強い片寄りを示す対数正規分布型であった。原子番号の変化に伴う各元素の濃度範囲の変化は全国試料のそれと酷似していた。2)全国試料ではほとんどの元素でその濃度範囲が2〜4桁にわたっていたが、県内試料では濃度範囲は大幅に狭くなっており、かなりの数の元素では1桁前後に収まっていた。この濃度範囲の狭まりは、ほとんどの元素で低値側の狭まりのほうが高値側のそれよりも大きかった。しかし、Cu、Zn、Mo、Sn、Sb、Tl、Pbの濃度の最高値は県内試料のほうが全国試料よりも高く、人為の影響を伺わせた。3)県内試料での低値側での大幅な狭まりは、全国試料には多くの元素で低値側で外れ値となった極端に性質を異にする土壌(サンゴ砂を主体とする土壌、強酸性土壌、泥炭土壌、砂丘ポドソル土壌、砂丘未熟土壌)が含まれていることによるものであった。4)Cu、Zn、Cd、Sn、Pr、Pb、Bi、Uの8元素は表層土で1%水準で有意に高く、かつ下層土との差自体もPr以外は大きく、人為の影響があることを示唆していた。しかし、41元素中の26元素では表層土と下層土の間に有意差は認められなかった。5)上記8元素のうちCd以外の7元素は樹園地で5%水準で有意に高く、Cdのみは水田で有意に高くなっていた。また、差自体は大きくはないが、ランタノイド元素の大部分は水田で有意に高くなっていた。全国試料のデンドログラムは類似した物理化学的性格を有する元素が同一のグループを形成していた。しかし、県内試料では上記の人為の影響が考えられる元素群を中心に全国試料で見られた規則性からの離脱が認められた。
索引語全国試料;元素;県内試料;濃度範囲;ほとんど;狭まり;高く;人為;影響;低値側
引用文献数18
登録日2011年06月29日
収録データベースJASI, AGROLib

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