家畜ふんコンポストを施用した各種畑土壌におけるコマツナによる亜鉛、クロムおよびマンガンの吸収

家畜ふんコンポストを施用した各種畑土壌におけるコマツナによる亜鉛、クロムおよびマンガンの吸収

レコードナンバー761941論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20022974NACSIS書誌IDAA12123127
論文副題中性子放射化分析を用いた解析
著者名鈴木 弘行
荻山 慎一
熊谷 宏
野川 憲夫
牛尾 進吾
安西 徹郎
坂本 一憲
犬伏 和之
書誌名食と緑の科学
別誌名Hort research
発行元千葉大学園芸学部
巻号,ページ62号, p.31-37(2008-03)ISSN18808824
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抄録牛ふんコンポスト、豚ぷんコンポストおよび化学肥料を各種畑土壌(褐色低地土、多腐植質黒ボク土、褐色森林土)にそれぞれ5年間連用した場合に栽培されたコマツナについて地上部の亜鉛、クロム、マンガンの含有率について調べた。亜鉛、クロム、マンガンの測定には、高感度な全量同時分析を行うために機器中性子放射化分析法(INAA)を用いた。その結果、以下の知見が得られた。1)INAAによるコマツナ地上部の亜鉛とクロムの含有率を硝酸分解法による測定値と比較した結果、亜鉛では硝酸分解法による測定値はINAAによる測定値とほぼ同じであったが、硝酸分解法によるコマツナ地上部のクロム含有率はINAAの場合の13〜27%であった。このため、INAAによる全量分析は作物による吸収量を正確に把握するために有用であると考えられた。2)牛ふんコンポスト施用によって、褐色低地土で栽培したコマツナの地上部のクロムの含有率、褐色森林土で栽培したコマツナの地上部の亜鉛含有率が増加した。しかし、多腐植質黒ボク土で栽培したコマツナの地上部のクロムとマンガンの含有率や褐色森林土で栽培したコマツナの地上部のクロムとマンガンの含有率は牛ふんコンポストの施用によって低下した。一方、豚ぷんコンポスト施用によって、褐色低地土で栽培したコマツナの地上部の亜鉛含有率、黒ボク土で栽培したコマツナの地上部の亜鉛とマンガンの含有率、褐色森林土で栽培したコマツナの地上部の亜鉛、クロム、マンガンの含有率が増加した。しかし、褐色低地土で栽培したコマツナの地上部のクロム含有率は豚ぷんコンポストの施用によって低下する傾向を示した。褐色低地土の牛ふんコンポスト施用区と豚ぷんコンポスト施用区のクロム、多腐植質黒ボク土の牛ふんコンポスト施用区のクロムとマンガン、褐色森林土の牛ふんコンポスト施用区の亜鉛、クロム、マンガンについては、家畜ふんコンポスト中の亜鉛、クロム、マンガンのコマツナによる利用性の変化がコマツナによるこれらの元素の吸収に影響を及ぼしている可能性が考えられた。3)3土壌の家畜ふんコンポスト施用区における亜鉛、クロム、マンガンのコマツナ地上部の吸収率は亜鉛で1〜6%、クロムで2〜55%、マンガンで2〜12%であった。家畜ふんコンポスト施用区では5年間の施用歴があるにもかかわらず土壌中のクロムやマンガンの含有量は亜鉛と異なり化学肥料施用区を上回らなかった。従って、クロムやマンガンの土壌蓄積性を明らかにするためには今後更にデータを蓄積していくことが重要であり、土壌調査を継続して行う必要がある。
索引語クロム;マンガン;コマツナ;亜鉛;栽培;地上部;含有率;褐色低地土;褐色森林土;INAA
引用文献数22
登録日2011年03月10日
収録データベースJASI, AGROLib

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