水田土壌から放出されるメタンに対する微生物資材の効果

水田土壌から放出されるメタンに対する微生物資材の効果

レコードナンバー761942論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20022974NACSIS書誌IDAA12123127
著者名加藤 茂
岩石 真嗣
犬伏 和之
書誌名食と緑の科学
別誌名Hort research
発行元千葉大学園芸学部
巻号,ページ62号, p.39-44(2008-03)ISSN18808824
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抄録市販されている2種類の液状微生物資材を水田土壌に散布し、土壌から放出されるメタンガスヘの影響をポット試験と圃場試験により検討した。ポット試験では、乳酸菌と酵母が主に含まれている微生物資材(MMS type1)を用い、圃場試験では主に紅色非イオウ細菌が含まれている微生物資材(MMS type2)を用いた。本研究では「ボカシ」と呼ばれる有機物肥料を使った。ボカシは米ヌカ、菜種油粕および魚粕の混合物にMMS type1を加え、発酵させて作った。対照としてMMS type1を加えないボカシも作った。ポット試験において、ボカシを施用し、かつMMS type1を散布した区では、ボカシのみを施用した区に比べ、メタン放出量が明らかに増加した。栽培期間中の総メタン放出量は、ボカシを施用し、かつMMS type1を散布した区では77.4 g carbon/m2、ボカシ施用のみの区では49.0 g carbon/m2だった。土壌の酸化還元電位は、MMS type1の散布の有無に関わらず、ボカシ施用区で急速に低下した。MMS type1の散布は施用有機物の分解を促し、それによってメタン放出量が増加したと考えられた。また、ボカシの施用はメタン生成菌に基質と生育に適した還元条件を提供していると推測された。圃場試験では、MMS type2の散布量を0から20mL/m2に増やすにしたがい、メタン放出の抑制効果がみられた。この結果は、メタン生成菌と紅色非イオウ細菌の競合により、メタン生成菌に利用可能な基質が減少したことによりもたらされたと推察された。一方、玄米収量はMMS type2の散布により増加した。
索引語MMS;ボカシ;区;微生物資材;散布;ポット試験;圃場試験;施用;増加;散布
引用文献数14
登録日2011年02月04日
収録データベースJASI, AGROLib

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